DATE : 2007/08/21 (Tue)
(追記:最終弁論に関連してライブドアPJニュースに記事が出ていました。
「植草事件」名乗り出た目撃者の信ぴょう性を立証=弁護側が最終意見陳述)
最終弁論の概要は以下のようなものでした。
事件は被害者といわれる女性が振り返った際に、真犯人と植草氏を誤認。
検察側目撃者・逮捕者が被害者の判断に影響を受けて、植草氏が誤認逮捕されたものである。
①被害者は痴漢をした犯人の手を見ておらず、手を掴むこともしていなかった。
振り返った際にその犯人は逃げており、植草氏が犯人と誤認された。
②検察側目撃者が痴漢の犯行を見たと名乗り出ているが、犯人は別人である。
検察側目撃者は実際の犯行(犯人)を見ていたのかもしれないが、それが植草氏であったと誤認している。
検察側目撃者は被害者の後ろの男の犯行を目撃したと証言している。
被害者は後ろの男に臀部左側面と右側面を触られる痴漢被害に遭ったと供述している
よって痴漢被害にあったことは肯定できるが、その犯人は植草氏ではない。
検察側目撃者は植草氏がかけていた眼鏡を覚えておらず※、植草氏が手に持っていた傘も見ていない。
また、事件当日から10キロほど痩せた植草氏を第2回公判で見ても、当日と全く変化はないと答えており、証言は信用性に欠ける。
※弁護側は検察側目撃者がメガネを覚えていないことに関連して、心理実験を実施。
結果、植草氏がかけていたメガネは青いセルロイドのめがねであり、覚えていないことが非常に不自然であると言える結果がでています。メガネに関する心理実験が行われた事に関するエントリーはこちら。
よって、検察側目撃者の犯人識別の信用性はない。
③逮捕者K氏の証言は重要な点で植草氏の供述と一致し植草氏の証言を裏付けている。
植草氏の立っていた位置に関して、
植草氏が立っていたと供述している位置と逮捕者K氏が植草氏が立っていたと証言した位置はほとんど同じであること。また、植草氏が掴まっていたとされるつり革の位置は被害者が言っている位置と異なっているが、逮捕者K氏は植草氏の証言を裏付ける位置を証言をしている。
逮捕者は被害者が振り返り抗議した終りのあたりから見ていたが、その後植草氏は位置を変えていない事も証言しており、植草氏の供述と一致している。
検察側目撃者は、犯人は抗議の声が上がった後、『後ろに下がった』と証言している。
(↑これが真犯人の動きである。)
逮捕者は植草氏は右に向きを変えたと言っており、これは植草氏の供述・初公判での意見陳述、『絶対に関わり合いになりたくない」と思い、少し右を向いて、元の姿勢のまま目をつぶって立っておりました。
このことから判断する限り、真犯人は別におり、植草氏が犯人と誤認されたものであると考えられる。
④弁護側目撃者の証言に関して※証言の詳細は7月4日公判での重要証言をお読みください
弁護側目撃者は品川を出発してからから約2~3分間の植草氏をはっきり植草一秀氏と認識した上で目撃しており、それは眠ったようにぐったりとつり革につかまり立っていたというものでした。
品川を出発して2~3分というのは被害者が痴漢をされたとい時間帯であり、起訴状にもそう書かれている犯行時間帯です。
弁護側目撃者はその間の植草氏の状況をはっきりと見ており、植草氏の無実を証明する重要な証言である。
その2~3分のあと、青物横丁あたりで目撃者は眠ってしまっている。
その後騒ぎで目が覚めたのは女性の抗議の声ではなく、おそらくもう一人の逮捕者の騒いでいる状況で目が覚めたと証言しているが、女性の抗議の声で目が覚めなくても不思議ではない。
被害者といわれる女性から抗議の声があり、目が覚めなかったのは、逮捕者の証言からも裏付けられる。
逮捕者は、被害者の抗議の声は『びっくりするような大きな声ではなかった』と証言している。
被害者は座っていた証人から見て背中を向けるような形で抗議の声を発し、その声は大きなものでなかったので眠っていた弁護側目撃者が電車の音などに紛れたその声に気がつかなくても何ら不思議はない。
⑤繊維鑑定に関して
検察側が提出した繊維鑑定は、色・形が『類似』しているものであるということだったが、
色は冴えた青だった、明るい青だったなど鑑定人の主観が大きく左右する鑑定であったこと。
これに関しては霞っ子クラブさんの傍聴記も参考にしてください。(後半部分に書いてあります。)
これに対し植草氏弁護団は大学に繊維鑑定を依頼しており、植草氏が揉み合いになった京急職員の制服の構成繊維と非常に類似しているとの鑑定結果を得ています。
しかし、この繊維鑑定の証拠申請と、鑑定をした大学教授への質問は検察不同意で却下され、証拠として提出することができないままである。
なので、この繊維鑑定を判決の根拠として用いることはできないはずである。
最終弁論の『概要』だけ、上記のような感じです。
この後、植草氏の意見陳述が行われました。
意見陳述で触れられた部分に関してはまた改めて別エントリーで書かせていただきます。
とりあえずここまで。
※検察側目撃者の矛盾については参考サイトmojoコメント備忘録・・・目撃証言の矛盾の図解をご覧ください。
ライブドアPJニュース転載・・・・・・・・・・
【PJ 2007年08月22日】- 電車内で女子高校生に痴漢行為をしたとして東京都迷惑防止条例違反に問われている元大学教授の植草一秀被告(46)の公判が21日、東京地裁で開かれ、弁護側が最終の意見陳述を行った。この中で弁護人は、犯行時間帯に植草被告が誰とも接触してなかったとする7月4日の第9回公判目撃証言の信ぴょう性を裏付けた。
この事件は2006年9月13日夜、京浜急行下り列車内で女子高校生の尻を触ったとされるもの。同年12月6日から公判が始まり、7月18日の第10回公判で検察側が懲役6カ月を求刑している。
この日の公判で弁護側は、被害者が犯人を植草被告と間違えたに違いないとの主張を展開。プロジェクターを使い、事件時の現場状況を人の動きも含め動画で分かりやすく説明した。その上で、電車に乗り合わせたと名乗り出た第9回公判の目撃者証言が信用できるものであるとする7つの論拠を示した。
(1)証言に至った経緯は極めて自然である。彼は事件の目撃の後、植草氏が痴漢の犯人にされていることをニュースで聞き驚いた。かかわりたくないという気持ちや、植草氏に対するマスコミの報道ぶりを見て、名乗り出る決心がなかなかつかなかった。しかし、弁護士と話す機会があり、植草氏の弁護人にコンタクトを取るよう勧められ、植草氏の事務所にFAXを入れた。
(2)証人は事件に関する予備知識がなかった。植草氏とも話しておらず、植草氏の弁護人から、検察の主張や被告証言など裁判の経緯を知らされておらず、自分の知っていることをありのまま話した。
(3)証人の証言は詳細かつ具体的で、植草氏を近接した距離で確認している。
(4)証人は被害者の声を聞いてないとしても不自然ではない。被害者は少し大きめの声で「子どもがいる前で」などと植草氏の方、つまり証人に背を向けて話しているだけ。これは青物横丁駅から大森海岸駅の間と思われ、証人がうとうとしているころに当たる。
(5)被告人の姿はよく見えたが被害者の姿は見えなかったとの証言も、周りの人の位置関係を考えれば理解できる。
(6)時間の経過に関する証言内容が、具体的な駅名を基準とするものだから信用性が高い。
(7)位置関係に関する証言も進行方向の左側ドアの2人目の座席に座っていたというものであり、極めて正確な位置や向いていた方向の指定ができており、信用性が高い。
一部報道は、この目撃者がうとうとしていて痴漢を目撃していなかったと伝えている。しかし、この目撃者は品川駅から青物横丁駅までの約3分間植草氏の様子を見ていたと証言しており、被害者の主張する犯行時間帯「品川駅出発から2分間」を含む。検察側は第10公判で犯行時間帯を明言しており、この点で争うのをすでにやめている。
次回公判は10月16午前10時に開かれ、判決が下される予定。わが国の刑事訴訟法では、被告事件について犯罪の証明がないときは、判決で無罪の言い渡しをしなければならないと規定されている。犯行を裏付ける証拠が何一つない中で、司法がどれだけ公正な判断ができるかが試される。【了】
パブリック・ジャーナリスト 高橋 清隆【神奈川県】
DATE : 2007/08/20 (Mon)
ライブドアPJニュース最終回、
「植草一秀教授は無実だ」、真相隠す大きな力(5)
植草被告 ちらつく権力の結束
が出ていました。
今回でこの連載は最終回、明日、植草氏の事件の最終弁論が東京地裁で行われます。
植草氏の事件の不自然さはこの連載で詳しく伝えられたので、多くの方が事件に関心を持ってくださったと思います。
私のこのサイト及び旧サイトに書いてある公判での情報も是非一通り読んでいただきたく思います。
マスコミで今まで目にしていた情報と全く違うと感じていただけるのではないでしょうか。
PJニュースの連載のタイトルのように、植草氏の事件には、真相を隠す大きな力が働いていると感じざるを得ない。
この事件が単なるエリートの痴漢事件なら、マスコミは事実を伝えればいいだけなのです。
しかし、公判での『植草氏無実の目撃証言』・『検察側目撃者の多くの矛盾点』など全てマスコミにより違う情報が流され、真実が隠されています。
ライブドアニュースを見て、関心を持たれた方、明日は最終弁論です。
もう一度、明日・あさって、こちらのサイトにもお越しください。
今まで知らなかった事実がわかるかもしれません。
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連載の中にも出ていましたが、当サイトの事をいつも茶化して書くJ-CASTニュースの記事も出ていると教えていただきました。
人権侵害もへっちゃら、J-CASTニュースのモラルとは?
DATE : 2007/08/19 (Sun)
「植草一秀教授は無実だ」、真相隠す大きな力(4)植草氏への大掛かりな悪宣伝が出ていました。
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追記:mojoさんの狂ったシナリオ(新弁護団の功績)も新しく出ていました。
ライブドアニュースで初めてこちらに来てくださった方がいらっしゃいましたら、
ぜひmojoさんのサイト(mojoコメント備忘録や目撃証言の矛盾など)も訪問してみてください。
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【「植草一秀教授は無実だ」、真相隠す大きな力(4)】
PJ記事に書かれているように、マスコミが伝える植草氏の事件の情報は正しくない。
記事の中には、ブラックキャンペーンと書かれているが、全くその通りだと思った。
弁護側目撃証人の出廷した時には、
植草氏の無実を証明する重要証言がされたにも関わらず、『役立つ証言できず』などと伝えられ、事実が報道されなかった。
目撃者によって、植草氏が無実である事を裏付ける証言があった事は一社も伝えようとしなかったのです。
植草氏の事件を知ると必ず辿り着く謀略という噂、
もしこの事件が作られた謀略事件だとするなら、こうして植草氏の悪印象を世間に植えつけ、植草氏に対する信頼を失わせることで、判決とは関係なくその目的は達成しているのです。
本来なら、一個人の疑われた痴漢容疑事件。普通に事実を伝えればいいものを、揃って事実を隠す各社マスコミに事件の背景を感じる。
今までの植草氏の報道と、このPJニュースの連載を見比べてみてほしい。
大手マスコミが触れない真相を伝える高橋清隆氏とその記事を掲載するライブドアPJニュースを尊敬します。
DATE : 2007/08/17 (Fri)
昨日の続きで、
「植草一秀教授は無実だ」、真相隠す大きな力(2)
が出ていました。
中に重要なことが書かれており、
『これに対し弁護側は、植草氏がもみ合った京浜急行蒲田駅駅員が着用していたものと同じ紺色制服の生地を入手し、大学に繊維鑑定を依頼した。結果は「極めて類似している」とのものだった。しかし、裁判所はこの証拠も大学教授の証人尋問申請も却下した。』
との事。
弁護側が委託した繊維鑑定は『京急職員の制服と極めて類似している』との結果だったようです。
別の鑑定ではこのような結果なのですね。
科捜研の女性が鑑定の説明をされていましたが、その説明ではとても精密とは言えないであろう事は以前mojoさんが調べてくださったものをエントリーで書きました。
科捜研の繊維鑑定と比べると・・・一度読んでみてください。
弁護側が専門家に依頼した鑑定結果は当然のように検察側から不同意とされていて裁判で証拠としては扱われていない。
片方の鑑定結果のみ提示が許されて、片方の鑑定結果は裁判官に見せることもできない。
こんなことがあってよいのでしょうか?
鑑定した大学教授の証人尋問までもが却下されているのでは、
都合の悪いものは全て闇に葬られたという言葉がぴったりではないでしょうか。
今回の
「植草一秀教授は無実だ」、真相隠す大きな力(2)では
2004年の事件について触れられていました。
こちらに関しては、私のHP植草一秀氏は無実だでも写真で説明していますので一度ご覧ください。
JR品川駅:証言を写真で検証しています。←こちらをクリック。
※この連載、PJオピニオンのアクセスランキングで1位に入っていますね。
DATE : 2007/08/16 (Thu)
ライブドアのPJニュースで本日から連載が始まったようです。
第二回公判の目撃証人の曖昧さをしっかり指摘してくださっています。
是非読んでみてください。
多くの方に読んでいただきたい連載になると思います。
第二回公判目撃証人の送信したメールの事にも触れられていますが、
記憶を元に話した証言と、実際の送信時間には約10分もの誤差があります。
日々通勤で京急を利用するという証人であるにも関わらずこの10分間の誤差は、非常に不自然な誤差だと思います。
この件ひとつとっても、検察側目撃証人の、全てにおいての記憶が非常に曖昧である事が明らかだと思います。
参考までに、支援者の方が実際の運行時間を計測してくださった時のエントリーをリンクしておきますのでご覧ください。
京急沿線~青物横丁駅近くの特徴ある建物と時間経過~
DATE : 2007/08/16 (Thu)
ライブドアニュースで、最近植草氏の記事がよく出ていますが、
そこにぐっちー氏なる人物が植草氏の面会に行ったとか、前回の事件の際に証言台に立ったなどと書いている記事がリンクされていることもあるので、このHNを目にしたことがある方も多いと思います。
『知られざる真実』を読んでいただければわかるかと思いますが、
ぐっちー氏なる人物が今回の事件が起こってから
・面会に行ったなどと書いていた事、
・前回の事件の際、証言台に立ったなどと書いていた事、
これらは全てが嘘ですので、目にされた方も誤解されませんようお願いいたします。
この方は面会にも行っていませんし、証言などもまったくしておりません。
まるで植草氏の弁護士と連絡を取れる立場であるかのような書き方もされていますが違います。
そして、植草氏が前回の事件の裁判で話された【真実】が、真実ではなく【裁判戦術】であったかのようにも書かれている。
そして自分はそれを知る立場にあったかのような記載もあり、看過できないものでした。
当時もこの方に惑わされた方は多いと思います。
全てこの方の嘘であることを改めてはっきりと書いておきます。
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植草氏はこれに関して内容証明郵便で抗議していると『知られざる真実』に書いています。
私も、この件に関しては当時から嘘であることをちゃんと確認しています。
今回この出版で、植草氏からもあのエントリーが嘘であることがはっきりと言及されました。
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今後おそらくこの件に関してもう書くことはないと思いますが、
こんな嘘をついて人を貶めるエントリーはとても恥ずかしい事ではないでしょうか。