DATE : 2007/09/06 (Thu)
参考:最終弁論の要旨(傍聴した方のメモ)
植草氏の最終弁論メモを読むと、植草氏の位置は、被告人は被害者の右、
ないし、右後ろに被害者に密着することなく立っていた、となっている。
これが植草氏の居た本当の位置です。
初期報道では植草氏が当時取調べで証言した位置を警察が流したのでしょうか?
その報道に『同容疑者が右斜め後ろにポジショニング。』とか
『調べによると、植草容疑者は品川を発車直後から女子生徒の右背後に立ち』とか
書いてあったのを覚えていらっしゃると思います。
今でもこの『』内の言葉で検索していただければ当時の記事を転載したものが見つかります。
初期報道は警察のリークであるにも関わらず、裁判になったら検察側の主張は
犯人は真後ろと変わっている事に皆さんはおかしいと思われませんか?
真後ろの人間。だったら植草氏ではありません。
植草氏が被害者といわれる女性の『右後方』にいたことは、逮捕者の証言により裏付けられています。
mojoさんの、mojoコメント備忘録の図、http://koufu.exblog.jp/5649979を見ていただければわかるとおり、
逮捕者は自分と被害者と植草氏が一直線上に並んだと証言しており、これは植草氏が右後ろにいたことを裏付けているのです。図で見ていただくとはっきりイメージできます。
裁判では、公判で出たことのみを争うのだと思いますが、ここは裁判所ではありません。
事件直後から考えて、ストーリーが変遷しているのはどちらでしょう?
信用置けないのは一体どちらの主張でしょうか?
これだけではありません。
初期報道は左手をスカートの中に入れとなっていましたが、
それも検察側の目撃証人が15日昼過ぎにに警察に電話し、16日に警察に出向き、
(公判で出たように)左手は上に置いていただけだったという証言をした時から
左手をスカートの中に入れ・・・という事は検察側は一切言わなくなっています。
裁判所でない世間はこれをどう受けとめるでしょうか。
世間は植草氏の事件、検察・警察がおかしいことをわかっています。
富山の冤罪事件のように検察や警察の工作があることを気づいています。
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※植草一秀氏(スリーネーションズリサーチHP)にレポート発行日を9月7日に変更させていただきますとのお知らせが出ていました。
DATE : 2007/09/04 (Tue)
富山で起きた強姦冤罪事件。
真犯人が見つかり、無実であるにもかかわらず服役させられた男性の冤罪が判明した。
男性は犯行を否認していたが、様々な手を使って追い詰められ、嘘の自白をさせられた。
そしてその自白をいかなる事があっても覆さないという念書まで書かされていることも判明している。
(嘘の)自白以外に男性が犯人だと有罪判決を下せる確たる証拠があったのだろうか?
男性は犯人ではないのだから、そのような証拠は本来あるわけがない。
証拠のように見えたものは検察が男性を犯人とした場合つじつまがあうように『作った証拠』なのです。
裁判官はそれを見抜けなかったのだろうか。
一点の曇りも無いほどに男性の犯行であると確信できて判決を書いたのだろうか?
甚だ疑問だ。
植草氏の裁判のやり直し冒頭陳述で述べられたように『疑わしきは被告人の利益に』が鉄則であるはずです。
この基本を無視したために発生した冤罪なのではないでしょうか。
植草氏の裁判は多くの人が疑問を持ち、成り行きを見守っています。
素人が一通り聞いただけでも、この事件に多くの疑問が浮かぶのです。
冤罪は罪深い。間違ってもやってもいない罪で裁かれることはあってはならないのです。
後から無実だったとわかっても、何もかも取り返しがつかないのです。
DATE : 2007/09/02 (Sun)
蒲田までの途中一部眠ってしまった時間帯があるのですが、この10:08~10:10の間、起きて植草氏を見ていたことがいえる根拠として、『青物横丁あたりまでは起きていた・青物横丁駅近くの特徴ある建物を記憶している』という根拠があります。
それに関して、
mojoさんがずいぶん前に京急車内からの写真を掲示してくださっていました。
特徴ある建物見つけました
弁護側目撃証人はなぜ青物横丁あたりまで起きて植草氏を見ていたと言えるのか。
その根拠として、私がサイトに書いた時、『青物横丁あたりの特徴ある建物を記憶している』と証言したとお伝えしたと思いますが、それをmojoさんが乗車された時の映像の中からこのお寺ではないかとエントリーにしてくださいました。
青物横丁あたりだったと特定できる根拠は『何となくという言い方はおかしいんですが、昔お墓だったか何かわからないんですが、何か大きいビルというか、マンションを建てたのが印象に残ってるんですけれども。』
と証言していたようです。
9月13日当時、青物横丁駅近くに昔なかったマンションがあったのでしょうか。
それを記憶されていたのだと思います。
新しくわかった証言でしたので追加させていただきます。
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因みに、初めて読んで下さる方のために、なぜ青物横丁までの植草氏の様子を見ていれば植草氏の無実が証明されるかに関して。
青物横丁を通過する時刻はある支援者の方が京急に乗り計測してくださったものでは下記のエントリーのようになります。
京急沿線~青物横丁駅近くの特徴ある建物と時間経過~ ←クリック。
青物横丁を通過する時間を見ていただければわかると思いますが、起訴状にある犯行時間は青物横丁駅を通過するまでの時間に含まれているからです。
被害者の証言や検察側目撃証言などから犯行時間とされている時間帯は、弁護側目撃者が青物横丁まで起きており、植草氏の姿を見ていれば、植草氏の無実が完全に証明される重要なものだからなのです。
DATE : 2007/09/01 (Sat)
スリーネーションズリサーチ(株)HPより植草氏の意見陳述書
(7)青木警官証言について
植草氏の意見陳述には蒲田駅で警官と言葉を交わしたことは覚えているが、『女性に不快感を与えるようなことをした』とは絶対に言っていないと書かれています。
何度も書いていますが、事件が起こったのは2006年9月13日。
14日の昼前から事件に関しての報道が出始めましたが、その時の報道には、このような事は一切書かれてもいませんでした。
もし、植草氏が警官に対して駅で『女性に不快感を与えるような事をしたやったのは私に間違いありません』と言ったなら、必ずリークされているでしょう。
私は、こういう報道が事件直後一切なかったことも、こんな言葉を植草氏が言っていない証拠だと思っています。
植草氏の意見陳述書によれば、警官は署に戻った後、『駅で認めていた』と書いた取扱状況報告書を作成したとなっているが、同じ時刻に取り調べを受けていた時も、植草氏は『駅では認めていたのだろう?』とは一切聞かれていないとの事。
認否は一番重要な部分、本当に駅で認めていたなどという事実があるなら、聞かれないはずがないだろう。
取扱状況報告書はねつ造されたのだ。
この間も書いたように、これは富山の冤罪事件などにも通じる検察や警察内部でのねつ造がある。
冤罪であったとわかってきた事件に関しては、
証拠を隠したりして犯人に仕立て上げた検察、
それを有罪とした裁判所に国民の非難の声が上がっている。
植草氏の事件は多くの人が疑いを持ち注目しています。
裁判所はこの警察のねつ造を見ないふりしないでほしい。
植草氏が被告人質問で証言した13日以降の蒲田署でのやりとりを転記しておきます。
4月1日エントリー被告人質問より。
13日、蒲田署で取調べがあった。
(昨日書いた酒気帯び検知カードの件)
その時、痴漢容疑だという事だけはわかってた。(どういう容疑なのか具体的なことはこの後15日に検察庁に行くまで何も知らされなかった)
なので、『痴漢をやった覚えは無い』という言い方で否定していた。
それが弁解録取書には『やったことは覚えていない』と書かれたと思う。
弁解録取書を作るとき、駅での警官とのやりとりの内容を聞かれなかった。
14日も取調べがあり、この日も女性がどのような被害を訴えているのか聞かされなかった。
具体的な説明が全く無かった。
何を疑われているのか、警察官に何度聞いても教えてくれなかった。
この日『やったんだろう、やったと言え』と言われたので、『痴漢をした認識は無い、やった覚えは無い』と答えた。(※これが報道で『酔っていて覚えていない』と伝えられる。)
15日、検察庁へ行き、初めて検察官から容疑の具体的な内容を聞いた。
『そのようなことはしていない』と答えた。
16日、裁判所に行き、勾留質問。
15日にも聞いた具体的な容疑は概ね理解できたが、わからない部分を裁判官に詳しく聞いた。
『そのようなことはしていない』と答えた。
自分は13日以降、一度も容疑を認めた発言はしていない。一度もそんな発言はしていない。
それが、接見禁止の検察側準抗告の書類に『駅で認めていた』と書いてあるのを知った。
こんな事実は絶対に無く、書類の捏造に強い怒りを覚えた。
その書類の存在を知ってから、取調べのときに警察官に問いただした。
警官は驚き、『そんなことまで知ってるんだー』といい、『でっちあげだと言うんだな』といった。
でっちあげという言葉は15日検事からも聞いた。
『でっちあげだって言ってるんだってね』と。
何の事かわからなかった。自分は一度もそんなことを言っていない。
駅では認めていたのかとの質問にいいえ認めていませんと答えたことが、『警察のでっちあげだと言っている』とマスコミに流されたのではないか。
その事を何かで知った検事が15日に『でっちあげだと言っているらしいね』と私に聞いたのではないかと推察できた。
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警察がねつ造したものだけが大きくマスコミで伝えられていることを知っていただきたく思います。
DATE : 2007/08/30 (Thu)
スリーネーションズリサーチ(株)HPより植草氏の意見陳述書
(6)被告人供述について
植草氏の主張は終始一貫している。
皆さんがマスコミ報道で見た植草氏の供述と言われるものはどんなものだっただろうか。
覚えていない・駅事務所では一度は認めていたがその後否認
このような報道を目にしたことがあるはずです。
しかし、これらは全くの嘘なのです。
植草氏の事件の報道をずっと見ていて思うことは、マスコミが事実を伝えないということ。
『覚えていない』という発言は『酔っていて覚えていない』のではなく、
『痴漢をした覚えは無い』というはっきりとした否定である植草氏の言葉が曲げて伝えられたものです。
駅事務所で認めていたなどという報道は初期の報道には一切出ておらず、
起訴後に警官の作り話があたかも事実であるかのように伝えられたものだ。
植草氏は絶対に認めたような発言はしていないのです。
今回の裁判の内容を知り、警察や検察の『犯人を作り上げる』手法をしっかりと見た。
植草氏の事件があってから冤罪事件がいくつか明らかになった。
鹿児島の志布志事件に富山の強姦冤罪事件。
どの事件も処罰された人たちは警察や検察に作り上げられた『犯人』でした。
植草氏の裁判の詳細を知ると、この冤罪事件に通じるものを多く感じます。
警察や検察が無実の人を犯人に仕立て上げることは当然非難されなければならないが、
無実の人の罪を確定してしまうのは裁判官の責任でもある。
無実の者に刑を与えるなんてことは万が一にもあってはならない事なのです。
植草氏の事件、後から真犯人が別件逮捕されるなどして真実がわかってきた場合、富山の冤罪事件の再現になる可能性があるのです。
犯人を作りあげる事、無実の者を裁く事は被害者に対しても大変な侮辱ではないでしょうか。