DATE : 2007/11/13 (Tue)
裁判は公開と言っても傍聴出来る人は限られていますよね。
でも関心の高い・注目を集める裁判ではマスコミがその内容を逐一報道することで
傍聴券を得られなかった人も裁判の内容を知ることができる。
そこで裁判の内容を伝える報道に偏向があってはならないはず。
よく私がここのコメント欄などで言われる事に、
マスコミを批判するくせに植草さんに都合のいい事を書いてくれるとマスコミを信じるのですか?
ということがあります。
どうしてこのように解釈するのでしょう。言いがかりでしょう。
私は、植草さんの味方をするような記事を書かないからマスコミを批判するわけじゃない。
事実を伝えないからマスコミの批判をするのです。
エリートの破廉恥事件として報道し、おもしろおかしく報道するのはもってのほかですよね。
そういう品性下劣な自称ジャーナリストは論外だが、
弁護側目撃者が出廷した回の裁判では、証言した重要な内容をマスコミは全く伝えなかった。
犯行時間とされる時間帯に目撃者が植草さんが痴漢などしてなかったのを見ていたという証言は
極めて重大な証言だった。
しかし当時マスコミが出した記事の見出しとして踊ったのは
『証人出廷に感激…も役立つ証言出ず』でした。
こういう偏った情報を流そうとするマスコミは大嫌いだ。
事実・真実を報道しなければ、マスコミなんか存在価値はないのだ。
破廉恥事件での失脚が面白いのだろうか。
その事にしか報道価値がないとマスコミは考えているのだろうか。
事実を確実に伝え、国民に考えてもらうという立場の報道をしなければならないはずです。
報道する時点で真実に蓋をされてしまっては、公開の裁判も知ることができないではないか。
今後の控訴審ではこのような報道はやめていただきたいと思います。
受け手が考えるもので、マスコミが勝手に情報を取捨選択して流したら、判断ができませんよね。
マスコミの影響力は大きいのですから、その被害も大きいですよね・・・。
悪びれもせず、中傷記事ばかり書いているニュースサイトとか、本当に嫌になります・・・。
ゆうたまさんがきちんとお答えくださってますが、私からも一点だけ。
>マスコミは証言が重要だとは判断しなかったのではないでしょうか?実際、判決においても弁護側証人の証言は重視されていませんよね。
ゆうたまさんがおっしゃっているように、この弁護側証人の証言は「アリバイ証明」になっていますから、とても重要です。
マスコミは当然に、「アリバイ証明」になっているということを報じなければならなかったでしょうね。
判決ではもちろんこの証言を重視しています。アリバイを証明するものですから当然です。そして重視した上で、この証言が信用できないとして4つの理由を挙げています。が、それらがことごとく理由にもなっていないことは、こちらや
http://yuutama1.blog.shinobi.jp/Entry/214/#comment6
私のブログの「弁護側証人の供述」で説明いたしましたので、よかったらご覧下さい。
(私のブログへは、下の「URL」を押せば行けます。)
マスコミは証言が重要だとは判断しなかったのではないでしょうか?実際、判決においても弁護側証人の証言は重視されていませんよね。
この場合は(マスコミが)正しい判断をしたといえませんか?
>犯行時間とされる時間帯に目撃者が植草さんが痴漢などしてなかったのを見ていたという証言は極めて重大な証言だった。
犯行時間とされる時間帯に目撃者が植草さんが痴漢などしてなかったのを見ていた、が、車内で痴漢騒動があったことすら認識していないのです。
他にも制服の女性はいなかったと証言しているそうですね。これでは真相究明に役立つ証言とは言いがたいですよ。
あと一つ。事実について。
>執拗に検察官が『品川から蒲田の最初の3分の1、真ん中の3分の1、最後の3分の1のどこだと思うか』の質問に対して、『それだったら、最後の3分の1じゃないんですか!』と腹を立てたように証言していた。
この部分について、ここではキチンと訂正していますが、いまだに訂正していないブログを数多く見かけます。
腹を立てるように証言した相手が、検察官と裁判長では大きく印象が異なります。
事実を伝えることが重要だという観点からみて、いまだに訂正していないブログをどう思われますか?
はじめまして。
>この場合は(マスコミが)正しい判断をしたといえませんか?
言えないと思います。
証言が重要だと判断するしないではなく、そういう証言があったこと自体伝えていないことがまず問題だと思います。
そして判決云々は証言が重要であるかないかの判断基準には関係ないですね。
判断基準として、犯行時間のアリバイ証明が重要でなかったら、一体何が重要なのでしょうか?
犯行時間のアリバイ証明が重要だからこそ、富山の冤罪事件ではそれが警察によって隠蔽されたのですよ。
犯行時間に何もしていないのを目撃した人が出てきたという事実は伝えなければならない事実だと思います。
過去のマスコミ報道をご覧になって、重要だと判断したものだけ伝えていると思われますか?
私は真剣な裁判の中、耳目を集めるだけの週刊誌ネタに終始する報道が続いていると思います。
>他にも制服の女性はいなかったと証言しているそうですね
いいえ違います。
明らかに制服とわかる格好の女性ではなかったということです。
誤解のありませんよう。
女性の着ていたセーターにスカートの『制服』はきちんとこの目撃者は目撃しており、公判で写真で確認しています。
セーターや普通のスカートに思えるものでもれっきとした制服であると言うことをご存じなかっただけのようです。
女性の姿をきちんと見ていますので、役立つ証言であると思います。
最後に、訂正の件はちょっとおっしゃっている意味がわかりかねるのですが、なんの事でしょう?
熊八さんがsokujiさんあてに書いてくださっていたコメントも転記しますのでお読みください。
↓
>sokujiさん、初めまして。熊八と申します。
>
>>痴漢事件において「痴漢事件ではない!」という証言が有効だとお思いですか?弁護側証人は痴漢事件ではなく車内暴力だと思って証人になったと言っています。
>
>痴漢事件を「痴漢事件ではない!」と思ったからといって、証言が有効でなくなるわけではありません。証人が事件をどう解釈していようと関係ありません。
>事件をどう思っていたかはともかく、品川から青物横丁まで、吊り革を持って誰とも密着していなかった植草氏の姿を見た、という部分が重要なのです。
>
>弁護側証人は、品川発車から青物横丁通過あたりまで植草氏を見ており、その姿は、酔った様子で、ぐったりと吊り革を持っており、誰とも密着していない、というものでした。
>それからしばらくウトウトとして、そして騒ぎで目を覚まして見ると、植草氏は男性に取り押さえられていて、もう一人の男性が声を上げながらやって来て、植草氏を取り押さえた、ということでした。
>これで車内暴力だと思ったということでした。
>ところが、ニュースでは植草氏が痴漢をしたと報じられた。それは違うだろーと思ったけれど、「通りがかりの通行人」をしてしまい名乗り出なかった、ということでした。
>
>青物横丁までの植草氏のぐったりとした様子、逮捕者の押さえつけ方などで、あれは車内暴力であって、植草氏が痴漢をしたなどとは考えられない、と弁護側証人は強く思ったのでしょう。
>これについては、私は理解できる気がします。ふつう痴漢は、満員電車で、密着して、まわりにわからないようにやるもの、というイメージがあります。人が触れ合わない混み具合の電車内で、実際誰とも密着せず、酔っ払って吊り革につかまってぐったりしていた人が、自分がウトウトしている間に痴漢をしていたなどとはどうしても考えられない、と弁護側証人は思ったのでしょうし、その気持ちは私にはわかる気がします。
>
>ですが、弁護側証人が「痴漢事件じゃない」と思っていたとしても、何の関係もありません。何度も言っておりますように、要は、この人が、品川から数分間、吊り革を持って誰とも密着していなかった植草氏を見ていたことが重要なのです。
>
>>痴漢など無かったと言っているのは弁護側証人だけではないでしょうか?
>
>ゆうたまさんがおっしゃっているように、弁護側証人は、痴漢など無かったと言ったわけではないと思います。電車内の現場一帯の乗客全員の行動が全て終始見えていたわけではないのですから、そんなことを言えるはずがありませんよね。
>そりゃ誰かが誰かを触っていたかもしれない、ただ、あの酔っ払ってぐったりした植草さんはやっていないと思う、少なくとも、品川から青物横丁まではやっていなかった、という証言だったと思います。