DATE : 2007/10/30 (Tue)
まず産経新聞:判決要旨はこちらをご覧ください。
以下グレー字は判決要旨
目撃者は、痴漢行為時点における犯人の姿を見ていたのみではなく、
その後も継続して、蒲田駅で被告人らが下車するまでの過程で、被害者から抗議を受けたり、
逮捕者からネクタイをつかまれたりした人物の姿も目撃しているのであり、
かつ、この人物が被告人であることは証拠上明らかであり、争いもない。
となっていますが、争いもないって本当ですか?
確かに女性が抗議した後下車するまでは植草さんを見ていたという事で争いはないかもしれません。
しかし、一番重要な痴漢行為をしていた人物が植草さんだったと言うことには
全面的に争いがあると思います。
だって、目撃者は痴漢をしていた人はメガネをかけていたかどうか知らないんだし、
植草さんは青いフレームのめがねをかけていたんだし。
目撃者はかばんも傘も持っていたかどうか知らないんだし、
植草さんは傘を左手に持ちかばんも右肩に掛けていたんだし。
抗議があった後、継続して植草さんを見ていたのはいいですが、
証言を聞くと、ネクタイを掴んだというタイミングが逮捕者と違うことがはっきりわかります。
逮捕者は電車を降りる直前に掴んだと言っているのに対し、
目撃者は抗議があり、逮捕者がやってきてすぐにネクタイを掴んだと言っているように思えます。
被告と検察で話が食い違うのはどの裁判でも当たり前の事なのでわかりますが、
逮捕者と目撃者、いわば植草さんが犯人なのだと言っている人同士で食い違っている。
このあたりの食い違いは、また『問題なし』なんでしょうか?
植草さんはネクタイを掴まれた記憶はないようですが、まぁ、そのネクタイを掴まれた事が
もし事実であったとしても、それは
①抗議されていた人物が植草さんであった、
②蒲田で降ろされたのが植草さんであった
という2点だけで、
一番重要な、
『痴漢をした人』が、『抗議されていた、蒲田で降ろされた植草さん』とイコールかということは
全然『証拠上明らか』ではない。
どこにもそんな『証拠』がないのですが。
飛躍がありすぎだと思います。
「植草事件」の東京地裁・判決要旨を読んで
ttp://www.news.janjan.jp/living/0710/0710304795/1.php
私は、良い記事だと思いました。
エントリーに書かせてもらいました。
彼女が振り返った時には真犯人は真後ろにはすでにいなかったでしょうしね。
そこに誰もいなければ、一番近い場所にいた植草さんが間違われる事はあると思います。
>そして、後ろに下がった真犯人を検察目撃者が気がつかないということもあり得るのでしょうか。単純な疑問です。
目を離してしまう瞬間があれば見失う事もあると思いませんか?
ほんとにすごい飛躍ですよね。。
>その他、関係証拠上、真犯人の存在は全くうかがわれず、
>前記の各証拠に基づく認定事実を全く揺るがすものではない。
全く、全くって裁判長言いきってしまってますね。
どうしてそう言い切れるのか?
不思議~。
熊八さんのおっしゃるとおり、
検察側目撃者の見ている人、その人が
真犯人の可能性があるじゃないですかね。
○被害者の背後に密着して立っていた人。
→逮捕者は植草さんの位置について右側と言ってますよね。
○電車が品川駅を発車して、1、2分たったころ、
被害者の左側面の腰から尻にかけての辺りを触れていた人。
2分間くらい触ったままだった人。
→弁護側の目撃者は発車してから青物横丁につくまでは
何もしていなかった植草さんを見ていると証言してますよね。
真犯人の存在は十分、うかがわれると思うけどな。
だらだらと長い判決文を書いておきながら
大事なところはアバウトに断定。
やっぱりそうですよね。
おっしゃる通り、真犯人の存在、窺われます・・・。
それと、エントリーにもしようと思ってましたが、
酒酔いのため記憶がないかあるいはあいまいだと述べる部分が多々見られる一方で、痴漢行為をしていないことは間違いないなど、自己に都合のいい点は明確に覚えているとしているってありますが、
植草さんが書いていらっしゃいましたが、酔っててもさすがに自分が痴漢したかしないかぐらいわかりますよね・・・。
判決要旨の、
>目撃者は、痴漢行為時点における犯人の姿を見ていたのみではなく、
その後も継続して、・・・・この人物が被告人であることは証拠上明らかであり、争いもない。
の「その後も継続して」には、大きな『まやかし』があります。
犯人の犯行後、植草氏逮捕までの間、目撃者が継続して同じ人を見ていたのかどうかが一番の大問題であり、この裁判の中心ポイントですよね。違う人を見ていたんじゃないかという可能性こそが十分に検討されなければなりません。
それを判決は、「その後も継続して」で、ごにょごにょとごまかしてるんですね。
・・・と言うよりも、何の裁判をしていたのかが、裁判官にはわかっていなかったのでしょうかね?
被害者の真後ろに密着していた犯人と、逮捕された植草氏が同一人物であることに争いが無ければ、こんな裁判なんかやってませんよね。
何を考えてるんだろうと思いますね。
やっぱりそうですよね。
一足飛びに結論付けてますけど、その認定の仕方にはすごい飛躍があると思います。
一番大事な部分をうやむやにしてると思います。