DATE : 2007/04/04 (Wed)
以前のエントリーにも書きましたが、被害者と言われる女性はその日カーディガンを羽織っていたそうです。
繊維鑑定に関しては以前から何度も書いているように、何も特定されておらず、一致もしていない繊維でしたので証拠などと言い張るには無理があると思います。
(繊維鑑定の詳しい内容はこちら。マスコミ報道しか聞いていない方は是非一度読んでみてください。)
京急の職員と2度に渡って激しいとっくみあいのようなものがあったらしいし、公判で弁護士さんがおっしゃった話によれば京急の制服は同じ『青色獣毛繊維』とのことなのでそちらの可能性の方が高いと思われます。
類似していると大々的に報道されたたった3本の繊維。
女性のスカートの繊維だとは言えないので、類似とごまかした表現になっている事に注目してほしいと思います。
違うものでも色が似てたら検察も裁判戦術上類似と言うのでしょう。
その論理なら、女性のスカートと京急の職員の制服も類似していると言えるのではないかな。
この鑑定のようにスカートのようなけば立っていない生地の繊維が容易に手などに付着するなら、カーディガンの繊維はもっと容易にかつ多量に付着することでしょう。
植草氏と被害者と言われる女性が密着していたと言っているのは検察です。
密着していたと主張するのであれば植草氏のスーツに多量の女子高生の羽織っていた繊維がついているはず。
手対生地より生地対生地のほうがこすれてお互いの繊維がつきやすいのではないでしょうか。
■警察が保管していると言われているスーツに付着している繊維の鑑定を提出して欲しいと思います。
(因みに、密着していたと言っているのは、植草氏の持っていたかばんも傘も、めがねをかけていたかどうかもスーツの色さえもなんにも覚えていない検察側証人の証言ですが。)
■それと、まだ残っている『被害者証言に基づく再現映像』これの証拠採用も必要だと思います。
植草一秀植草一秀植草一秀植草一秀植草一秀植草一秀植草一秀植草一秀植草一秀植草一秀植草一秀植草一秀植草一秀植草一秀植草一秀植草一秀植草一秀植草一秀植草一秀植草一秀植草一秀植草一秀
単純に検察が、何か物証らしきものも提出して、目撃者+客観的な証拠として、見た目だけ「証拠の形を整えた」ように思えてきます。
映画「それボク」でも、冒頭のエピソードで、主人公の前に痴漢で捕まった男の手のひらにテープのようなものを貼って、刑事が「これで一発で分かるんだぞ」と言ったら、それまで強気だった男が一点「すみません」と認めている場面がありました。(こんな感じという記憶だけです。念のため)
つまり「繊維鑑定」は「ウソ発見器」と同じで、その科学的な根拠というよりも「ウソをついても、こうして分かるんだぞ」という、心理的なプレッシャーを与える効果の方が、主な目的のようです。(ちなみに、ウソ発見器の場合、それを操作する人が『白衣』を着ている方が効果が出るという話も)
「繊維鑑定」は、警察が被疑者に罪を認めさせるために利用するのが主で、むしろ裁判の証拠として、これを出すということは「証拠が無い」ことの裏返しなのでしょう。しかも、下着をさわった容疑なのに下着の繊維は「ハッキリしない」と出さない・・・都合の悪いモノを削っていった結果が、コレなんですね。
根拠というより「そう見える」ものだけを、かき集めたような印象です。
おかしな法律ですよね。
しかし、その証拠も公正な第三者機関が保管しているのでしょうか?
警察が握っている証拠なんて信用できないでしょう。
書類の捏造を平気でやる警察が、証拠の捏造をしないとは限りませんからね。
警察はインチキを平気でやる体質を早く改めないと、しまいに市民から信用されなくなって、捜査が本当にやりにくくなりますよ。
様々な不祥事が明るみに出ているので一般市民の警察に対する信用は落ちるところまで落ちていると思いますが、それでも事が起こったとき、例えば不当な逮捕でも、なぜかそういう時の報道はまだ警察のいう事を信用する人が多いのは残念です。