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DATE : 2007/04/15 (Sun)
植草氏の公判であった繊維鑑定の結果は
青色獣毛繊維(ウールだと思いますという鑑定人の証言アリ)で、
さえた青色だとか・明るいとか・強いとかいう表現で表されています。(公判で鑑定人が実際そう言っている)

冴えた青色とかっていう表現自体がとっても曖昧だと思いませんか?この色!と特定するものではない。

何種類の青色の中から似ているなどと判断したのか、弁護士さんがそれを聞いた質問にも証人になった鑑定人ははっきり答えなかったようです。

冴えたと感じるには個人差があるし、明るいと感じるにも個人差があるでしょう。
要するに鑑定する人で差が出てしまうような科学捜査とは名ばかりの鑑定ではないか。

植草氏の時に行われたこの繊維鑑定というのは200倍程度に拡大した顕微鏡写真で似ているか似ていないかの鑑定をするものです。
【科学捜査】とは個人的に感じる見た目の似てる似てないで判断するものではない。
顕微鏡の拡大写真で見て似てるなと(個人的に)思ったら類似と言っちゃっていいでしょうか?
違うと思うなぁ。

サリンの事件の時、どこかの大学教授がサリンを同定するにはガスクロマトグラフィーという分析器を使って分析し、分析結果のグラフのピークが一致するかしないかでなんのガスか特定すると言っていた。
これなら科学捜査でしょう。
人の勘に頼らない科学分析だと思います。

植草氏の事件の繊維鑑定に出された鑑定結果はどう考えても科学的でない。
民間の繊維を扱う企業ならもっと精密で【科学的な】鑑定結果が出せるはずだと思う。

しかし、いつものことながら、植草一秀氏の事件を伝える一部の報道機関の悪意と意図的な印象操作が目に付きます。
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★こんにちは
NAME: chankin
お久しぶりです。

mojoさんが書かれている録音・録画の件ですが、だいぶ前にラジオで聞いたと記憶しているのですが、検察の一人の方が反対する理由として「検察は体当たりで取り調べるから、その人物(検察)の人生が丸見えになる」と話されたそうです。(^_^;)
これは、検察も清廉潔白な人物では無いことを暗に言っているような気がします。それはそれはいろんな言葉で、いろんな心理的技術を駆使して被疑者に自白を迫るのでしょう。

彼らは録音・録画をしている国よりも、力を注いでいると言いたいのでしょう。
でも、一番の問題は、それが適正に行われているかどうかなんですけどね。
URL 2007/04/17(Tue)02:35:23 編集
★「認めた発言」以前の問題が
NAME: mojo
繊維鑑定が、あまりアテにならないのに加えて、こちらの方も同様みたいです。(以下)

例のアオキ巡査(傍聴記でも名前が出ているので、そのままです)の証言が話題になりましたが、「調書」というコトバを調べていたら、興味深い記述を見つけたので、こちらにご紹介します。

ーーーーー<以下、引用>ーーーーーー

「刑事手続の流れ・訴訟を構成するもの(1)」
http://cl.rikkyo.ac.jp/cl/2005/internet/tunen/hogaku/araki/keijisosyohou/keijisosyohou_2.html

警察は、捜査の過程で取り調べた者の供述内容を、司法警察員面前調書(員面調書) として記録する。員面調書は、被疑者・参考人・被害者の供述をそのまま録取したものではなく、取捨選択されていたり、誇張されていたりするため、その証明力には疑問がある。現在では、台湾、韓国でも取調の様子を全て録音・録画するという「取調べの可視化」が実施されており、日本は遅れている。

ーーーーーーここまでーーーーーーー

もともと、警察官の取調べによる調書には、「取捨選択されていたり、誇張されていたりするため、」という要素が入るということは、既知のようですね。だから、アオキ巡査が証言しても、その分は差し引かれて判断されるのは(司法の世界では)常識的な判断なのでしょう。

つまり、この巡査が「認めていると思った」と言い、それが調書に書かれていたとしても、その調書そのものが「取捨選択、誇張」された“作文”に近いものだと、あくまで「参考資料」程度の扱いだという事でしょう。←常識的な判断の場合。


「繊維鑑定」は証拠とならない、「警官の証言」も、恣意的な要素が入るので参考程度・・・残るは、逮捕者と目撃者の証言がどこまで信用できるのかが、この裁判のポイントになるのでしょう。

ところが、この残った二人の証言そのものが『相互に矛盾している』点が、最近クローズアップされています。それぞれの証言が、時間的なもの、位置的なもの、行動の一つひとつに微妙(もっと?)な違いが出ています。つまり、

>どちらかが、勘違いしているか、検察の言い分に沿ったアレンジを加えている。←要するにウソついている可能性がある

この二人の証言さえも、矛盾が出てくるとなると、「そもそも起訴が可能な事件だったのか?」と疑いたくなります。


◎最後に、一般的な問題として、
ゆうたまさんが、以前問題提起された証拠の捏造と関連して、取調べの過程で証言の内容が「取捨選択されていたり、誇張」され、ねじ曲げられた結果として「捏造」に近い調書を作成し、それを根拠として起訴している現状は、最近頻発している「えん罪事例」そして、植草さんの無罪を晴らすことによって、何としても改善していくようにしていかなければならないと思います。だって、

>現在では、台湾、韓国でも取調の様子を全て録音・録画するという「取調べの可視化」が実施されており、日本は遅れている。

と、現状ではアジアのみならず、世界的に日本が遅れているといわれてしまっています。「取調べの(完全な)可視化」になれば、植草さんの事件に限っても「調書の捏造」という議論は、最初から出てこないので、むしろ、捜査当局や検察にとって、最もメリットがあるのではないでしょうか?
URL 2007/04/17(Tue)00:18:14 編集
★傍聴記だと「主観が入りすぎ」のよう
NAME: mojo
当時、傍聴記を見て、科捜研の研究者の証言の内容と、報道の見出しのギャップの大きさには、驚かされました。
ほとんど、その研究者が「そう思った」レベルです。極論すれば、電車に乗る前の飲み会でも付着する可能性があると言えますね。

「決定的な証拠」なんてフレーズもあった気がしますが、この事件全体が、報道された言葉のイメージと、実際の内容が違いすぎます。

ただ素人目でも、この「鑑定」が、果たしてどの程度の証拠能力があるのか、いささか疑問です。
URL 2007/04/16(Mon)01:32:16 編集
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