category: 植草一秀氏
DATE : 2007/06/25 (Mon)
DATE : 2007/06/25 (Mon)
繊維鑑定をした科捜研。
この間も書いた事の繰り返しになりますが、
10人の人に『明るい青』と言ったら、それぞれ想像する『明るい青』の度合いって
違うと思いませんか?
表現があまりに個人の『感覚』に頼っていませんか?
科学捜査とはそういうものではないと思います。
ガスなどではよく分析器で特有のピークが比較するサンプルと一致したりすることで何のガスか特定すると思います。
科学捜査というなら人の感覚・主観を抜きにしたものを出さないとだめでしょう。
また、繊維がウールであるかどうかも、『おそらくウールだと思います』という表現にとどめている。
ウールかどうかも科捜研は断定できないのですかね?不思議です。
民間ではウールかどうかの断定くらいは可能だと思いますがどうでしょう。
要約すると、『おそらくウールの明るい青』の繊維。これはお粗末。
これで類似していると表現できるのは
めがねをかけていたかどうか覚えていないのに、
この人ですとはっきり言えるのと同じ違和感を感じるのです。
本人曰く、100件程度の鑑定をしてきたらしいですが、全てこんな鑑定なのでしょうか?
科捜研全体がこういう鑑定なのでしょうか?
ひき逃げが起こったとき、ほんの小さな塗膜片から車種を割り出すというのをTVでやってます。
とても立派な仕事だと思うし、すごい技術だと思う。
でも、
その鑑定と、この繊維鑑定が同じ警察の鑑定とはどうしても思えないのです。
一致していないのを無理に類似と表現している気がするのは私だけでしょうかね。
mojoさんも書かれていましたが、詳細な鑑定結果は出せないのではないでしょうか。
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