DATE : 2007/05/21 (Mon)
『mojoコメント備忘録』に以下のような
mojoさんのコメントがありました。
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「検察側冒頭陳述」と矛盾があっても大丈夫なのかなぁ?
>“説教”されると、反対方向を向き無関係を装った。(冒頭陳述)
この「反対方向」って、前にも書いたけど、2回目撃者の証言通りだけど、6回の逮
捕者の証言では
>>僕の左手で、男性の右腕を少したたくような感じ
>ということは、犯人は進行方向に向き、それに相対する形で、
>逮捕者が向いていたということになります。
(http://koufu.exblog.jp/5650000/←のコメント欄)
検察は、この犯罪を逮捕者の証言ではなく、目撃者の証言に基づいて「植草さんの犯
行」と断定しているのでしょう。つまり、起訴状通りに犯人が行動したのだとした
ら、別人を逮捕しちゃったの?
検察の起訴状にある「反対側を向いた人(真犯人)」じゃない人を逮捕したら、誤認
逮捕じゃないのかなあ?
オカシイなあ? 検察の主張通りだと、(犯人は)別人になってしまうんですが・・・
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このコメントを見て、各紙が伝えた検察側の冒頭陳述の報道を確認すると、
確かに『反対方向を向き無関係を装った』となっている。
植草氏の意見陳述では最初は乗ってきたドアの方向に向かい立っていたが
痴漢騒ぎだと思い、絶対関わりあいたくないと思い少し右を向いて元の姿勢のまま
目をつぶって立っていたと書いてあります。
確かに検察で4回も打ち合わせをした目撃者は反対のドアの方を向いたと証言していますが、
逮捕者は、このような証言をしていません。
植草氏は、元、立っていた方向から若干右を向くような形だったと言っています。
(第6回公判で、弁護士さんもこの質問を逮捕者にする際、体の向きを何度も聞き確認していたようです。)
検察冒頭陳述と目撃者はあってるけど、逮捕者とはやはり合ってない。
目撃者は、車内で見た痴漢事件の犯人は植草さんではないかというのは後日、人に言われてそうかと思ったようですし、やっぱり見てたのは真犯人を見てたのではと思います。
植草さんだと思ったのは後から刷り込まれた記憶が上書きされているのではないでしょうか?
当時の記憶に基づいて証言しているのでしょうが、植草氏がかけてためがねも見ていないし傘もかばんも持っていたかどうかわからないと自分でいっているのですから。
逮捕者は周りの状況から植草さんだと思って逮捕してしまった。
被害者が抗議しているのが植草氏だったため植草氏がやったのだろうと思ったと証言しているし、周りも植草氏に注目している状況だったからと話しています。
しかし、当の被害者は当然犯人の顔は見ていないのです。
検察の主張どおりなら犯人は別人っぽいですが。
mojoさんが作成してくださった立体図A-001~A-005が参考になるかと思います。
私は、唯一テレビで18日の公判を取り上げた場面を見たのが、テレ朝の「スーパーモーニング」でした。スポーツ紙の記事を取り上げるコーナーで、3・4分はあったと思います。それでは、スポーツ紙よりも、もう少し詳しく紹介していました。
まず、あの「速記録風」な、やりとりを紹介して、そのあと、検察官に「犯行をやったからやらないか」と尋ねられて「そういう行為はやっていない」とか、事件についてのやり取りも報道していました。興味深かったのは、その「植草さんの側の主張」を報道した時間です。
「前半の記事をもとにした部分」=「植草さんの、無実の主張の部分」
時間配分が半々だったように記憶しています。「えーっ、今回は植草さんの主張にも時間を割いているな。」こんな印象です。
このテレ朝の番組から判断すると、実際には、先に事件に関係するやり取りを、さっさと切り上げた感じです。だから、次回に持ち越しじゃなくて、予定よりも早く、裁判が進んだ、というのが本当のところじゃないかと思います。
記事にもありましたが、「涛(どとう)の質問ラッシュとなった。」「矢継ぎ早に浴びせられた」などの表現から、NEW検察官は、かなり、せわしない質問をしたようです。相手の答えを待つのももどかしかったのでしょう。
つまり、公判が予定よりも(かなり)早く終わったのは、この「検察官が、急かした」結果で、予定は全部こなしたんじゃないかと思います。
けど、この検察官・・・どうして、そんなに「焦って質問した」のでしょう。
もう「他人のプライバシーの暴露」が、うれしくてたまらなくて「早く! 早く! 次は!」と、事件とは無関係のどうでも良い内容の方を知りたくて仕方なかったのでしょう。もしかしたら、この検察官の持っている『彼の本性』が、そうさせているのかもしれません。
そんな検察官の姿・・・なんだかなぁ〜
1時間ほどで終わったということなので、事件当日のことについては、次の公判で聞くのかと思いましたが、考えてみるとちょっと変ですね。ふつうは、趣味とかいうよりも、事件そのものの話をまず聞きそうですよね。
当初は3時間を予定していたのに1時間になってしまったという話も(不確実ながら)聞きましたし。
やはり、事件当日のことについても聞いたということなんでしょうか?
だとすると、とても簡略に済ませたということになりますね。
前任の検察団の人は、今度の人事をどう思っているのでしょうか。
今まで、有罪判決のため、真面目に立証活動を行ってきたのなら、先日の被告人質問の内容がどれほど意味の無い事かよくわかっているはずです。
自分たちを解任して、新しい人たちに何が出来るのかと見てみたら、あの有様では、納得できないのではないでしょうか。
で、この被告人質問は次回もあるんですよね?
今度はもう少しまともな質問をしないと、被告人に対してはもちろん、前任の検察団の人たちに対しても失礼に当たると思います。
応援サイトに書くことではないかもしれませんが。
私は、前回までの主任検事の小出さんという方は、ちょっと注目していました。熊八さんから指摘されたやり取り(泉岳寺で乗ったドアの件)で、弁護士のコトバの意図をいち早く把握して対処したりと、なかなか「やり手」な方だと感じました。
この小出検察官と、やはり聡明だと言われている植草さんが、直接やり取りをするのです。しかも全面対決です。緊張したやり取りになるという期待がありました。そういう意味で、今回も速記録が出るのを楽しみにしていました。
その後、18日の公判の報道を見て「アレッ、随分と内容が・・・」と思ったのですが、検察官が総入れ替えになったと聞いて「そういう事か!」と、ヘンな納得をしてしまいました。
担当する検事が変わると、ここまで『内容が荒れる』という典型例ですね。
男の、そしてオヤジだけが喜ぶような「下品な暴露ネタ」ばかりを出して「秘密を暴いたぞ」と、勝ち誇っている(新)検察官の顔が浮かびます。←スポーツ紙の読者“だけ”を対象にしたような内容が、すべてを物語っている。
スポーツ紙の記事を読むと、内容がこの検察官自身の「個人的な趣味」なんじゃないかと感じてならない。
きっと、小出検察官なら(地検の方針とはいえ)もう少しスマートに進めたのでは? と、本当に残念です。
(それとも、女性検事も含めて「これは、チョット」と、眉をひそめたくなる、やり方だったのかも。)
検察官にとって、一番大切な事は「犯行はやっていない」という、被告(植草さん)の言葉の矛盾を衝いて、相手を追いつめる・・・今回は、それを放棄したという事でしょう。テレ朝の番組では犯行についての質問も、サラッと(一通り)したようなので今回で終わりのようです。
前回までは、検察側にも2人「女性」がいたと記憶しています。女性検事がいなくなった途端に、単なる「ハレンチ裁判」にしてしまうなんて何か「警察の取調室」を見ているようです。←犯人だと決め付けているから「人権なんか無視」という意識があるのは、間違いなく共通している。
今回の(本筋から離れた)人権侵害まがいの公判の内容は、植草さんのイメージよりも、それを
>プライバシーの暴露を、うれしそうに質問する検察官
この検察官の姿、何だか「おぞましいセクハラ・オヤジ」をイメージさせます。(法廷とはいえ、デリカシーも何も無い事だけは、間違いない)←そして、それを「追いつめた」と勘違いしているのも、オヤジの発想?
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この姿、果たして法廷で見ている唯一の「女性」である、大村るい裁判官には、どのように映ったのでしょうか?
もともと、2回公判の証人に対しても、多少疑問を感じていたように思います。つまり「犯人かどうか」について、冷静に見ているのです。今も「公正な判断」を心がけようとしていると思います。(女性で、しかも若い方ほど、余計なしがらみを考えないので、忠実に裁判官としての使命を果たそうとするので。)
そして、立証責任を放棄して、イメージのみで犯人に仕立てあげるために「過去の出来事」や「個人の嗜好」を暴いて、喜々として質問している検察官の顔・・・きっと痴漢で起訴されている被告よりも、質問している「検察官の表情」の方が、裁判官には「下品な顔つき」に映ったと思います。
今回、裁判官の心証に変化があったと思うか?
答えは「ノー」でしょうね。
検察や警察の主張のつじつまを合わせると、それが『一番自然な結論』だということです。以下、整理すると、
(1)「逮捕者」は、植草さんを駅事務所に連れて行った・・・逮捕者が植草さんを間違える可能性は低い
(2)「冒頭陳述」と目撃者の証言とは、つじつまが合う・・・犯行を指摘された後「無関係を装って」反対側を向いた。(起訴状での犯人は、そうしたらしい)
(3)それぞれの証言による、犯人の事件後の「向き」
・目撃者による犯人の向き→反対側のドアに向いた
・逮捕者が、犯人と相対して肩をたたいた。→ドアに向くのは不可能
私たち支援する人間が、植草さんの主張と検察側の主張との矛盾をいくら指摘しても、「ひいき目に見るから、そう見える」このように見られる場合もあると思います。
でも、植草さんの事件に関係して、どちらも「調書も取り、公判で証言した人物」の証言そのものが、矛盾しているのです。この二つを合わせると、結論として、
>植草さんの犯行では、有り得ない
「逮捕者の二人は、この事件を目撃していない」と、検察官は言ったそうです(意見陳述書)。つまり、この事件の犯人の「その後の行動」を見ているのは、2回公判の目撃者しかいない事になります。
(被害者も、逮捕者の証言によると「犯人にお尻を向けているのも何だから、自分が間に入った」と言っているので、彼女には見えない)
つまり、この目撃者だけが、唯一の「犯行からの一部始終」を証言可能な人物だということになります。(起訴状を作成する段階では)→次回、別の目撃者が証言するそうなので。
そして、目撃者・逮捕者・植草さんの話をすべて総合すると、「逮捕者が、犯人を勘違いして植草さんを逮捕した」ということになります。
もしかしたら、アンチ的な人が「植草の言う事は、アテにならない」と言うかもしれません。仮にそうだとしても、「証言そのものの矛盾が解決しない」のです。
もしも、目撃者の証言が「勘違いでした」となると、起訴された事件そのものが「事実関係に、重大な誤りがあった」ということにつながるでしょう。