category: 植草一秀氏
DATE : 2007/05/20 (Sun)
DATE : 2007/05/20 (Sun)
5月18日に行われた公判では検察側からの被告人質問があった。
いつも書くことだが、植草一秀氏がかけられている容疑は電車内での痴漢容疑だ。
論点は電車内で植草氏が痴漢行為をしたかしないかこの一点に絞られる。
植草氏の弁護士さん達の裁判への対応を見ていると、
車内での事実関係をきっちりと細かく検証し、争点である車内での痴漢容疑に真正面から臨んでいる。
それに対し検察側はどうだろう。
電車内で痴漢があったかどうかという根幹の部分をまるで無視し、被告人質問を行っている。
何かのニュースを見てここに来てくださった方、この検察のやり方をどう思われますか?
2004年の事件の最終弁論の際に、
『他人の私生活を覗き見ることは刑事裁判の目的ではない。』
と弁護士さんがおっしゃっていた。今も植草氏の事件を担当されている方だ。
この弁護士さんの一言に集約されていると思う。
ある方は
『検察は何を追及しようとしているのだろうか。
これが名誉棄損でなくて何だろうと思う。この事件が警察のでっち上げで無かったら、
検察側は、関係者を片っ端から証人として呼べば、間違いなく勝てる。
満員電車ではなかったし、車内でもホームでも騒ぎになっていたし、被害を受けたを言ってる女性や
逮捕者だけで3人も、現場にいたことは確実だから、その3人の証言で勝訴にするには十分すぎる程だ。しかし、でっち上げがバレそうになた今、追い詰められた結果が被告の私生活の暴露だ。』
というメールを下さいました。
その通りだと思う。なぜ、検察は電車内での出来事を争わないのか。
でっちあげの事件でもなく、起訴に自信があるのなら、99%の有罪率の日本の裁判、車内の目撃者や科学的検証で充分ではないのだろうか。
この事件、検察側の目撃証人はかなり疑わしい。科学的な繊維鑑定といえば杜撰そのもの。
それで個人攻撃に出たというように私には見える。
検察は電車内で痴漢行為があったことを証明しなければならないのだ。
違う話はどうでもいい。
それが証明できなければ無罪となる(はず)なのが裁判の基本じゃなかったでしょうか?
事件の争点を全くほったらかして、悪印象を植え付けることに終始している検察のずるさ、情けなさ、レベルの低さに閉口する。
私はこういう下劣なやり方に問題を感じない人に用はない。
植草氏は今、民事裁判で週刊誌4社に対し名誉毀損を訴えている。
事実無根の記事による大変大きな報道被害を被り、名誉を傷つけられたからだ。
今回、多大な被害を被るであろう原因を提供したのは検察である。
裁判の名の下にこの名誉毀損と人権侵害が認められる世の中はもう終わりだ。
もっともらしい理由をこじつけて平気で人権蹂躙する検察の典型を見たと思う。
私は検察が争点を外さず、容疑の内容だけで堂々と真っ向勝負をしてくれることを願っていたが
残念ながら相手は卑怯者だった。
前回の事件の際、弁護士さんはこうもおっしゃっています。
『(他人の私生活を覗き見ることは刑事裁判の目的ではない)犯罪事実の存否を認定する上で法律的関連性は全く認められるものではなく、せいぜい情状との関係で関連性が認められる程度である。情状立証をもって公訴事実の立証に代えることはできないのであるから,公訴事実の存在が立証されない以上,情状立証は意味を持たない。』と。
情状立証をもって公訴事実の立証に代えることはできないのなら、
検察は、なんのために個人攻撃をするのか?
公訴内容で裁判してください。
いつも書くことだが、植草一秀氏がかけられている容疑は電車内での痴漢容疑だ。
論点は電車内で植草氏が痴漢行為をしたかしないかこの一点に絞られる。
植草氏の弁護士さん達の裁判への対応を見ていると、
車内での事実関係をきっちりと細かく検証し、争点である車内での痴漢容疑に真正面から臨んでいる。
それに対し検察側はどうだろう。
電車内で痴漢があったかどうかという根幹の部分をまるで無視し、被告人質問を行っている。
何かのニュースを見てここに来てくださった方、この検察のやり方をどう思われますか?
2004年の事件の最終弁論の際に、
『他人の私生活を覗き見ることは刑事裁判の目的ではない。』
と弁護士さんがおっしゃっていた。今も植草氏の事件を担当されている方だ。
この弁護士さんの一言に集約されていると思う。
ある方は
『検察は何を追及しようとしているのだろうか。
これが名誉棄損でなくて何だろうと思う。この事件が警察のでっち上げで無かったら、
検察側は、関係者を片っ端から証人として呼べば、間違いなく勝てる。
満員電車ではなかったし、車内でもホームでも騒ぎになっていたし、被害を受けたを言ってる女性や
逮捕者だけで3人も、現場にいたことは確実だから、その3人の証言で勝訴にするには十分すぎる程だ。しかし、でっち上げがバレそうになた今、追い詰められた結果が被告の私生活の暴露だ。』
というメールを下さいました。
その通りだと思う。なぜ、検察は電車内での出来事を争わないのか。
でっちあげの事件でもなく、起訴に自信があるのなら、99%の有罪率の日本の裁判、車内の目撃者や科学的検証で充分ではないのだろうか。
この事件、検察側の目撃証人はかなり疑わしい。科学的な繊維鑑定といえば杜撰そのもの。
それで個人攻撃に出たというように私には見える。
検察は電車内で痴漢行為があったことを証明しなければならないのだ。
違う話はどうでもいい。
それが証明できなければ無罪となる(はず)なのが裁判の基本じゃなかったでしょうか?
事件の争点を全くほったらかして、悪印象を植え付けることに終始している検察のずるさ、情けなさ、レベルの低さに閉口する。
私はこういう下劣なやり方に問題を感じない人に用はない。
植草氏は今、民事裁判で週刊誌4社に対し名誉毀損を訴えている。
事実無根の記事による大変大きな報道被害を被り、名誉を傷つけられたからだ。
今回、多大な被害を被るであろう原因を提供したのは検察である。
裁判の名の下にこの名誉毀損と人権侵害が認められる世の中はもう終わりだ。
もっともらしい理由をこじつけて平気で人権蹂躙する検察の典型を見たと思う。
私は検察が争点を外さず、容疑の内容だけで堂々と真っ向勝負をしてくれることを願っていたが
残念ながら相手は卑怯者だった。
前回の事件の際、弁護士さんはこうもおっしゃっています。
『(他人の私生活を覗き見ることは刑事裁判の目的ではない)犯罪事実の存否を認定する上で法律的関連性は全く認められるものではなく、せいぜい情状との関係で関連性が認められる程度である。情状立証をもって公訴事実の立証に代えることはできないのであるから,公訴事実の存在が立証されない以上,情状立証は意味を持たない。』と。
情状立証をもって公訴事実の立証に代えることはできないのなら、
検察は、なんのために個人攻撃をするのか?
公訴内容で裁判してください。
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★無題
NAME: 熊八
確かに、平成11、12年にどこで何を買ったなんて質問は、何なんでしょうね。7、8年も前のことです。どうやって調べたのかとも思いますし、買ったから何?というふうにも思います。
洗面台だの、チェックのスカートだの、何なんでしょうか、このやたらと具体的な質問は。どうでもいい調査に力を注ぎ過ぎではないでしょうか。
(検察にこんな力があるなら、前の事件で、エスカレーター上のカメラ映像ぐらい押さえておいてほしかったです。)
全部調べ上げてるんだぞ、否認なんかするとこうなるんだぞ、ということなんでしょうか。
洗面台だの、チェックのスカートだの、何なんでしょうか、このやたらと具体的な質問は。どうでもいい調査に力を注ぎ過ぎではないでしょうか。
(検察にこんな力があるなら、前の事件で、エスカレーター上のカメラ映像ぐらい押さえておいてほしかったです。)
全部調べ上げてるんだぞ、否認なんかするとこうなるんだぞ、ということなんでしょうか。
★「こうあんさん」が、マンガでネタになってました
NAME: mojo
今回出て来た検察の「隠し球」って、いったいどこから入手した情報なのでしょうね? 古くは、平成11・12年って、その頃までさかのぼって調べているみたいですが・・・
植草さんは「認めなければ、私生活を暴く」と、自白を迫られたようですが、この時点(10月頃?)には、すでにそういう「プライベートな情報」を当局は得ていたのでしょう。
仮に植草さんが罪を認めていたら今回の話は出なかったのでしょうか? いいえ、むしろ「認めている」+「こんな過去もある」で、確実に有罪にするために・・・
『認めようが否認しようが、どちらにしても今回の情報は出された。』
・・・これは、普通に考えてもそうでしょう。
◎これらの「情報源」は、どこからか? ←非常に気になる。
前回の事件は、尾行していた警察官が「手鏡で覗いていたのを見た」という、この証言だけで有罪になりました。
今回(蒲田駅)の事件が起きた直後「逮捕者は(尾行していた)公安関係者」というウワサが出ました。普通に考えても、植草さんの行動が、常に当局からチェックされているだろうというのは、誰が考えても不思議じゃない状況でしたから。
実際、有罪だと考える人(アンチ)からも、「どうして(嵌められる可能性があるのに)電車になんか乗った」というコメントもありました。
今回の検察が出した「情報源」は、尾行した人物(公安?)からの情報だったのかもしれません。つまり、
・植草さんは常に行動を監視されていた
・その結果、プライベートな情報を当局が把握した
・その情報を、検察が今回利用した
以上を総合的に考えると、植草さんは『当局の監視対象』だったことを、彼らは自ら暴露したことになります。(報道に出た範囲でも「変装うんぬん」などは、誰かから聞いたというよりも、尾行して見ていたような内容でしょう。)
「こうあんさん」の、お仕事って、ターゲットを交替で24時間見張るのが仕事だと・・・これは、先日読んだ本で、そう紹介されていました。(監視対象と、いつの間にか顔馴染みになって、お茶をごちそうになる・・渋々。というストーリーでした。)
では、どうして今回の事件の時に「尾行していた人たち」は、出てこないのでしょう? 一番近くで、植草さんを見張っているのが、仕事なのに・・ね?
植草さんは「認めなければ、私生活を暴く」と、自白を迫られたようですが、この時点(10月頃?)には、すでにそういう「プライベートな情報」を当局は得ていたのでしょう。
仮に植草さんが罪を認めていたら今回の話は出なかったのでしょうか? いいえ、むしろ「認めている」+「こんな過去もある」で、確実に有罪にするために・・・
『認めようが否認しようが、どちらにしても今回の情報は出された。』
・・・これは、普通に考えてもそうでしょう。
◎これらの「情報源」は、どこからか? ←非常に気になる。
前回の事件は、尾行していた警察官が「手鏡で覗いていたのを見た」という、この証言だけで有罪になりました。
今回(蒲田駅)の事件が起きた直後「逮捕者は(尾行していた)公安関係者」というウワサが出ました。普通に考えても、植草さんの行動が、常に当局からチェックされているだろうというのは、誰が考えても不思議じゃない状況でしたから。
実際、有罪だと考える人(アンチ)からも、「どうして(嵌められる可能性があるのに)電車になんか乗った」というコメントもありました。
今回の検察が出した「情報源」は、尾行した人物(公安?)からの情報だったのかもしれません。つまり、
・植草さんは常に行動を監視されていた
・その結果、プライベートな情報を当局が把握した
・その情報を、検察が今回利用した
以上を総合的に考えると、植草さんは『当局の監視対象』だったことを、彼らは自ら暴露したことになります。(報道に出た範囲でも「変装うんぬん」などは、誰かから聞いたというよりも、尾行して見ていたような内容でしょう。)
「こうあんさん」の、お仕事って、ターゲットを交替で24時間見張るのが仕事だと・・・これは、先日読んだ本で、そう紹介されていました。(監視対象と、いつの間にか顔馴染みになって、お茶をごちそうになる・・渋々。というストーリーでした。)
では、どうして今回の事件の時に「尾行していた人たち」は、出てこないのでしょう? 一番近くで、植草さんを見張っているのが、仕事なのに・・ね?
★その通りだと思う
NAME: マイネル
これがまかり通るのなら、それこそ日本の男性はすべて有罪になってしまいます。
例えば風俗行っていたらそういう趣味だと有罪。エロビデオを持っていたら、コレは変態だと有罪・・・。
チカン裁判を闘うというのが、いかに大変か・・・考えてしまいます。
例えば風俗行っていたらそういう趣味だと有罪。エロビデオを持っていたら、コレは変態だと有罪・・・。
チカン裁判を闘うというのが、いかに大変か・・・考えてしまいます。
★無題
NAME: 熊八
私はどちらかというと、検察よりも裁判所の進め方が問題だと思います。
趣味・嗜好なんかは、当該痴漢行為の立証にはならないので、それが立証になると裁判所が考えているならば、かなりずれているというか、問題だと思います。
情状(有罪だった場合の量刑の事情)立証として聞いていたとも考えられますが、プライベートなことについては公にする必要がないので、その点配慮が欲しかったと思います。
裁判所がそういう配慮をしないと、検察による、「公開法廷で、私生活が洗いざらい暴露されるぞ」という脅しが効いてしまいます。無実の人が自白することにもなります。
検察は、有罪にするためなら何でもやるでしょうから、公正さを保つよう歯止めをかける、裁判所の役割こそが重要だと思います。
<追伸>
情状としてなら関連性があるように書きましたが、よく考えると、どう関連性があるのかわかりませんね。
女性に制服を着せた痴漢のまねごとが好きだったとして、それが刑を重くしたり軽くしたりする事情と言えるのかどうか。
また、たとえば、裁判で不利になってしまうからと、過去にそういうプレーをした女性に口止め料を払ったとしても、おかしくはないでしょう。
私がもし、やってもいないのに痴漢で逮捕され、しかし過去に痴漢ごっこをした女性がいるとすれば、あの件はどうか内密にと、お金か羊羹でも贈ると思います。お金持ちじゃないので100万円も出せないというだけです。いや、頑張って払うかもしれません。(ただ、ばれるとかえって不利な印象になるので、弁護士が仲介したとすれば、問題はあるかと思います。)
(5月23日追記:100万円が、何のお金なのか、わかりませんよね。植草さんが何と説明したのか(説明していないのか)が、報道では不明です。報道の印象に見事に乗って、なんとなく口止め料かなと思ってしまっていました。申し訳ありません。100万円を渡した弁護士さんがどなたか存じませんが、失礼なことを申しました。)
『それでもボクはやってない』の、アメリカでの試写会で、映画に出てくる日本の司法手続きが、アメリカの法律家の爆笑を取っていたそうです。
どのへんが笑われていたのかはわかりませんが、おそらく、痴漢事件なのに家宅捜索するという過剰捜査や、所有のアダルトビデオなどを証拠物として採用する荒唐無稽さ、といったあたりだったのではないかと思います。
趣味・嗜好なんかは、当該痴漢行為の立証にはならないので、それが立証になると裁判所が考えているならば、かなりずれているというか、問題だと思います。
情状(有罪だった場合の量刑の事情)立証として聞いていたとも考えられますが、プライベートなことについては公にする必要がないので、その点配慮が欲しかったと思います。
裁判所がそういう配慮をしないと、検察による、「公開法廷で、私生活が洗いざらい暴露されるぞ」という脅しが効いてしまいます。無実の人が自白することにもなります。
検察は、有罪にするためなら何でもやるでしょうから、公正さを保つよう歯止めをかける、裁判所の役割こそが重要だと思います。
<追伸>
情状としてなら関連性があるように書きましたが、よく考えると、どう関連性があるのかわかりませんね。
女性に制服を着せた痴漢のまねごとが好きだったとして、それが刑を重くしたり軽くしたりする事情と言えるのかどうか。
また、たとえば、裁判で不利になってしまうからと、過去にそういうプレーをした女性に口止め料を払ったとしても、おかしくはないでしょう。
私がもし、やってもいないのに痴漢で逮捕され、しかし過去に痴漢ごっこをした女性がいるとすれば、あの件はどうか内密にと、お金か羊羹でも贈ると思います。お金持ちじゃないので100万円も出せないというだけです。いや、頑張って払うかもしれません。(ただ、ばれるとかえって不利な印象になるので、弁護士が仲介したとすれば、問題はあるかと思います。)
(5月23日追記:100万円が、何のお金なのか、わかりませんよね。植草さんが何と説明したのか(説明していないのか)が、報道では不明です。報道の印象に見事に乗って、なんとなく口止め料かなと思ってしまっていました。申し訳ありません。100万円を渡した弁護士さんがどなたか存じませんが、失礼なことを申しました。)
『それでもボクはやってない』の、アメリカでの試写会で、映画に出てくる日本の司法手続きが、アメリカの法律家の爆笑を取っていたそうです。
どのへんが笑われていたのかはわかりませんが、おそらく、痴漢事件なのに家宅捜索するという過剰捜査や、所有のアダルトビデオなどを証拠物として採用する荒唐無稽さ、といったあたりだったのではないかと思います。
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