DATE : 2007/10/17 (Wed)
まず産経新聞:判決要旨はこちらをご覧ください。
追記:ライブドアPJニュースが出ていました。
矛盾点の検証なく、植草元教授に有罪判決
ライブドアニュースは
『検察側の意見と違うという理由で、無数の矛盾点がまともに検証されることはなかった。被害者の申告だけで罪人に仕立て上げることが可能なことを示したこの判決は、国民に恐怖社会の到来を告げている。』
と締めくくっている。
私に届いたメールの多くは裁判に落胆した、ここまでとは思わなかったという内容がほとんどだ。
日本の裁判はこのままでいいのだろうか。
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グレー字は産経新聞記載の判決要旨
できるだけ犯人に気付かれないように、体や腕は動かさないで、首だけ傾けて視線を下に向け、
触っている左手を確認した。指は5本全部は見えなかったが、手の甲は見えていた気がする。
また、袖口は、かすかに見えていた気がする。その左手が来る方向、角度からして、
真後ろに立っていなくては置けない位置だったので、背後の人が犯人に間違いないと確信した。
見えた左手の手首には、厚みのある茶色の木製のものが掛かっていた。
そのときははっきりと何かは分からなかったが、今では傘の取っ手だったと思う。
ヘッドホンを取り、右回りに振り返って、「やめてください」と言った。
振り返ってみた犯人は、目を見開いて、「やばい」と感じているような表情をした。
その後、自分は犯人に対して、「恥ずかしくないんですか、子供たちの前で」などと言った。
犯人は40歳代半ば、身長170センチ以上で、黒髪を真ん中分けにしており、
黒っぽいスーツを着て右肩からかばんをぶら下げていた気がする。
眼鏡を掛けていたかははっきりと覚えていない。
そして、背後にいた人物は、被告人に間違いない。
まず、茶色の木製のものが仮に傘の取っ手だったとしても、
弁護士さんが最終弁論でおっしゃったように、傘の取っ手にはよくあるもので、
何の証拠にもならないのではないだろうか?
ちなみに私の使っている傘は4本あるけれど、全てが木の取ってです。
当日は雨だったことから、ほとんどの人が傘を持っていただろうし、
その証拠に検察側の目撃証人も折りたたみだが傘を持っていた。
木の取っ手のついた傘を持っている男性・・・とても多かったのではと思います。
そして、ここでまた被害者の証言で変だなと思うことがひとつ。
メガネを覚えていない・・・。
これって、検察側側目撃者と共通しているのです。
検察側目撃者は痴漢の犯行は見ていたが、めがねは覚えていない。
被害者と言われる女性も、振り返って見て、なぜか・・・【めがねは覚えていない。】
植草さんは実際青いセルロイドのフレームのメガネをかけていた・・・。
これでどうして『背後にいた人物は被告に間違いない』なのか私には理解できない。
何かどこかで人違いをしていないでしょうか。
判決では問題なしとされているようなので、後日改めて書きますが、
【被害者と目撃者の供述は極めて符合し、相互にその信用性を補強し合っている】と判決要旨にあるが、
確かにメガネをかけていたことを覚えていない点でも符合している。
被害者と言われる女性もメガネを覚えていない目撃者もメガネを覚えていない。
しかし植草さんはメガネをかけていたというこの一致をどう説明するのだろうか。
植草さんのかけていたメガネがどれだけ人の印象に残るものなのかに関する
心理実験が行われています。
こちらをご覧ください。
メガネに対する記憶心理実験
見ればほとんどのひとが覚えている特徴あるメガネのようですが・・・。
>植草受刑者は帰宅と言っていたはずです
どこで言ってましたか?
被告人質問でも、泉岳寺の事務所に行こうとしていたと供述されています。
http://uekusajiken.ganriki.net/sokki/032807_02.html
982番1010番の供述をご参照のこと。
あなたの言っていることは議論の余地もありません。
考えてみてください。
泉岳寺の事務所に行くはずが、改札を通って京急線に乗る。どうしたらそういうことが出来るのでしょうか?
植草受刑者は帰宅と言っていたはずです、何故あなたは事務所に行くと言っているのですか?普通では考えられません。
性犯罪者は監獄で再発防止の教育が行われる。
左翼植草は大学で教えた側から、教えられる側に回った。恥を知れ。
12月20日の第2回公判で、検察側目撃者は、犯人の顔を注視していたと言ってるにもかかわらず、犯人の眼鏡の有無を憶えていないと証言しました。
眼鏡をかけていた・かけていなかったではなく、かけていたかどうかわからない、と言いました。
証言の3ヶ月前の事件です。1メートルにも満たない距離で、注視することで犯行をやめさせようと思いじっと犯人の顔を見ていて、どうして眼鏡の有無を憶えていないなんてことがあるでしょうか?
事件の後、事件のことをまったく忘れて生活していたわけではありません。9月16日には警察で6~7時間も話をし、検察庁にも4回足を運んでいます。3ヶ月の間に、事件のことは何度も思い出していたでしょう。
それで犯人の眼鏡の有無を憶えていないとは、どう考えてもおかしい。非常にまずい証言だったわけです。
そこで、1月の被害者の(非公開の)証人尋問で、検察は、被害者にも、眼鏡の有無を憶えていないとの証言をさせたのだと思います。
ふつうは、「かけていたと思う」か「かけていなかったと思う」かのどちらかでしょう。それを、眼鏡の有無を憶えていないと言わせたのは、(おそらく小学生でもわかる手だと思いますが、)検察側目撃者のフォローのためでしょう。
本来は、フォローにはなっていません。目撃者が犯人の顔を見た注目度と、被害者が植草氏の顔を見た注目度が、ぜんぜん違うと考えられるからです。
被害者が眼鏡の有無を憶えていないからって、目撃者が眼鏡の有無を憶えていない奇妙さが減るわけではありません。
なんとも姑息な検察の手だったと思いますが、裁判官はまんまと買ってしまったようですね。
裁判官がこれほど単純な思考ならば、検察はラクですね。
したがって、本当にこのような観察をしたとは思えません。検察の巧みな誘導によって作られていった妄想だと思います。
検察の誘導によって、具体的でかつ「自然な」供述が作られていくという実態を、裁判官は知らないのでしょうか? 本屋さんに行けば、その辺を解説している本はいくらでもありますので、一冊でもお読みになるといいと思います。
検察は「ストーリー」にあわせて、供述者をなだめたりすかしたりして、具体的な話を「思い出させる」ものなのです。
もっと具体的に思い出してもらわないと困るよ、手が見えなかったかな?などと迫り、被害者のほうも期待に応えようとして、見ていないものでも一生懸命「思い出そう」とするものなのです。
そのあたりの考慮が、検察側の証言を検討するにあたって、判決には全然入っていないようですね。残念ですね。
確かに、一般論として、冤罪の可能性はつきものですが、この事件については、一般的な冤罪の可能性以上に、冤罪の疑いが濃厚と思われる要素が数多くあります。
私は個人的には、推定無罪だから無罪だという以上に、無実だと考えています。それは検察側のストーリーがあまりにも変遷しているからです。
このゆうたまさんのブログや、mojoさんのブログの過去ログを、ぜひご覧になって、参考になさってください。
ご了承ください。
★痴漢事件は現行犯以外は無罪!
NAME: hyouhei
ルーズ・ベルトは言っている。「政治には偶然起きるものは何一つない。何かが起これば,そのように計画されていたと考えて間違いはない。」(ゲームの達人2007/10/15)
http://angel.ap.teacup.com/applet/gamenotatsujin/200710/archive
上の言葉に、「政治には」を、「人間の行為には」と言い換えても、十分通用すると思います。偶然とか、ものの弾みで行うことなどはあり得ることでしょうか。おそらく、それは単なる言い訳で、思念した結果、行為は顕れるのです。思念は、一瞬であっても計画です。
思念(計画)がなければ、何事も行われません。丁度、創造主の思念がなければ、この世界が顕れなかったように.........。 私は、この事は行為の公理と位置づけて良いように思えるのです。
時に、『植草裁判』について、10月16日東京地裁判決要旨を熟読したが、評論したいと思います。先ず、事実関係は裁判当事者ではないので、外部から評論できるのは、裁判所の事実認定及び証拠・証人採用に対するものです。判決要旨には原告、被告双方の主張が併記して述べられているので、争点は明かです。
それを詳細に読むと、当然にことながら多くの点で相違があり、被告の立場で見ると明らかな冤罪です。ただ、証拠採用と証拠の信用性において、裁判所は原告主張を認め、有罪としたということです。裁判官の自由心証により、証拠採用と証拠の信用性を認め、事実認定する、現行の裁判制度の限界だとやむを得ないことだと思います。
『それでも、地球は回っている....。』と、独白したガリレオの如く、真実は別にある可能性があるのです。『裁判所の事実認定』が為されたのすぎないと言うことです。
私は、思います。真実は1つです。しかし、『事実』はいろいろあります。ここで云う『事実』は原告主張の『事実』と被告主張の『事実』、そして裁判所認定の『事実』です。本当におこった事実とは違います。本当に起こった事実は、1つです。
思念(計画)がなければ、何事も行われません。この観点に立てば、本当にまか不思議な事件と言わざるを得ません。裁判という茶番劇はともかく、植草教授に痴漢行為を行う思念(計画)が存在すると云うこと自体、考えられないのです。『性癖』というものは何でしょう。判りやすく云えば、『くせ』です。例えば、気づかないうちに、鼻をこする、髪を撫でつける、足を組むということならば、解ります。人は、『性癖』で他に何かを行うことはありません。
『性癖』が在ったとしても、他に及ぼす行為には相当の思念(計画)がなければ、人は行為には及ばないと云うことを、改めて見つめ直すべきです。多くの場合、好意を抱いていても、告白するのに多くの人は、ためらうに違い有りません。自殺願望者には、殆どためらいキズがあると言われています。『性的嗜好』を抱いている人は、少なくないと想いますが、実行するには相当の勇気と相当の思念(計画)を要求されなければ、出来るものではないと信ずるのです。
私が、冤罪だと識別する根拠は上記の理由です。裁判所の判断は判断です。私の識別力に影響をしません。現行の裁判は疎外事項には判断しないし、訴追事項に関して、あくまでも形式事実と形式証拠をもって、判断しますから予想された事態だと考えます。
思うに、この事件、当初から注目しているのですが、あまりに出来すぎています。被告一人に、役者が多すぎます。そして、流れからすると、第1事件があって、第2事件が起こり、そして今回の事件。どうしても被告を社会から抹殺したいという『思念(計画)』が別にあると推理せざるを得ないのです。
日本にとって、社会にとって、国民にとって何が有益かと考えれば、解ると思います。被害者がいるので、その方のためにも真犯人を究明すべきは勿論ですが、事件の態様からすると『仕組まれた事件』との観点から、推理するとすっきりします。仕組む側、仕組まれる側の動機・目的・利益を識別すると、仕組まれる側つまり被告には、その何れも存在しません。『性癖』は動機ではありません。
痴漢には、冤罪事件が多いのは『性癖』を動機と同視するからではないでしょうか。人をいじめたい『性癖』を持つ者もいるかも知れませんが、人を傷つけたり、殺したりするするには、それなりに強い思念(計画)が必要です。そして、明確ではないにしても動機が存在しなければ思念(計画)は生まれません。痴漢事件は現行犯以外は、無罪とすべきです。
URL 2007/10/17(Wed)18:19:02 編集
★痴漢事件はほとんど現行犯逮捕
NAME: 熊八
kyouhei様。つかぬことをおうかがいいたします。失礼でしたらお許しください。
cameraman様ですか?
なお、表題で書きましたように、痴漢事件というのは、おそらくほぼ100パーセント、現行犯逮捕です。
令状を取ってあらためて、ということは、ほとんど無いのではないでしょうか。
痴漢冤罪映画『それでもボクはやってない』でも、現行犯逮捕でしたね。
URL 2007/10/17(Wed)18:24:52 編集
★緊急逮捕かと憶っていました。
NAME: hyouhei
争点からみて、緊急逮捕かと思っていました。
間違いでしたら、訂正します。尚、見解は変わりません。ご指摘有り難うございました。誤認逮捕については、弁護側は争っていないのでしょうか。?
URL 2007/10/17(Wed)19:01:06 編集
[ゆうたま] Re:緊急逮捕かと憶っていました。
こんばんは。
熊八さんが全て説明してくださったのですね。
ありがとうございます。
【2007/10/17 20:14】
★「現行犯逮捕」は有罪の根拠にならない
NAME: 熊八
緊急逮捕はもっと重罪についてですね(刑訴法210条)。
現行犯逮捕というのは、誰ひとり犯行を見ていなくても、できます。
事件現場で、この人かな?と思って、とりあえず拘束しとく、というのもOKなのです。
やや不正確ですが、「現行犯逮捕」というよりは、「現場逮捕」と思っていただければよいかと思います。
「現行犯逮捕」という名称が、非常にミスリーディングなんですね。「現行犯逮捕なんだから言い逃れできない!」などと、印象操作の道具に使われるゆえんです。(事件当初さんざん言われてました。)
弁護側はえんえんと、誤認逮捕について争ってきたのだと思いますよ。やってないのに逮捕されたんだと。
URL 2007/10/17(Wed)19:23:58 編集
★見解は変わらない点について補足。
NAME: hyouhei
尚、見解は変わりません。と言うことについて補足します。
教授無罪について、見解は変わらないという意味です。当事者でなく、裁判の傍聴経験者でもないので、審理の推移についてはよく分かりませんが、痴漢事件は被告が自白しない限り、冤罪の可能性は否定できません。
スリのように、現行犯であっても証拠が物的に示すことが難しいものですから...。
だから、仕組みやすいと考えられるかも知れません。よほどの注意でもハメられる恐れがありますね。
URL 2007/10/17(Wed)21:14:37 編集