DATE : 2007/09/25 (Tue)
検察は普通の事を殊更に強調している。
植草さんの裁判で、検察は、ごくごく普通の事であるにも関わらず、
植草さんが犯人であるように印象付けようと強調している。
例えば繊維鑑定。
最終弁論のあった8月21日の公判でも述べられていたようですが、
植草さんの手から検出された繊維は女性のスカートを構成する4種類の繊維の中の内、一種類に関してのみ色調が類似したものがあったというだけでした。(普通は4種類あるなら、同じぐらいの割合で付着していていいはずだと思いませんか?)
そしてそれもわずか3本です。
それもその鑑定は、植草さんの手からはガムテープで付着物を採取し、女性のスカートは繊維を切り取って、さらにその繊維をほぐし照合したもので、採取方法の条件自体も違うものです。
それにスカートのどの部分から切り取ったのかすら明らかにされていない事も最終弁論でわかりました。
繊維鑑定についてはmojoさんが以前詳しく調べてくださったことも参考にしていただきたいのですが、
(http://yuutama1.blog.shinobi.jp/Entry/99/)
最終弁論でも述べられていたことをそのまま書くと、
光学顕微鏡というのは色調の確定には適さないということです。
科捜研は光学顕微鏡で植草さんの手にあった3本の繊維の青色とスカートの繊維の青色が類似していると結果報告したのですが、科捜研の研究員自身が
『薄い色の木綿繊維は糸をほぐすと無色に見える』と言っていたそうで、ご自分のおっしゃった事と矛盾する鑑定結果を主張されているようです。
青色繊維というのはなぜだか分らないが多く空気中に漂っているそうです。
そして弁護団が鑑定したように、取っ組み合いになった京急職員の制服も同じ青色でした。
それを殊更女性のスカートの繊維だと強調しているだけで、検察の根拠は薄弱極まりないものなのです。
http://koufu.exblog.jp/5650050
↑mojoさんのサイトの繊維鑑定もぜひ読んでみてください。
ちょうど、ブログに追加した文章と同じ「繊維鑑定」の話題なのでコメントとして投稿させていただきます。
<どうして検察は、下着の鑑定結果を証拠から外したのか?>
仮に「どこにでもある繊維」と弁護側から反論される事が分かっていても、現実に下着と「似ている繊維」が検出されていれば、それも提出する方が(普通は)有利な根拠になると思います。
(少なくとも「下着と同じ繊維が出た」ことが、検察の足を引っ張る事は無いと思います)
最近問題になっている、検察・警察の「証拠の捏造」「都合の悪い証拠の隠蔽」という面から見て、わざと「都合の悪い結果を隠している」という可能性は無いでしょうか?
だって、(犯人だと決め付けている)検察官が、下着の鑑定結果は「どこにでもあるから」と自主的に引っ込めているという事は、むしろ「出したくない結果」だったからじゃないかなぁ?
スカートの繊維鑑定も、霞っ子によれば、
>弁:「(陽子に繊維の写真を見せて)太さに違いがあるように見えますが…」
>証:「写真ではこのように見えますけど…ちゃんと調べてますっ!」
ブログに出されているメモの図を見る限り、太さも違うし、片方はクルッと曲がっているのに対して、細い方はスーッと延びていて、繊維の(電子顕微鏡)写真だけを見ると、「似ている」というよりも「別の繊維」の可能性の方が高そう・・・ここが素人の私と、科捜研の陽子(仮名)さんとの違いなのでしょう。
もしかしたら、今回の『繊維鑑定』は、検察にとって『残念な結果』が出ていたんじゃないかと(素人の私は)思います。
出しても別に損にならないものならわざわざ自分から引っ込めませんよね。
実験が3日後だったことについては、おっしゃるように、供述調書に「眼鏡」が表れていないからではないかと私も思いました。
実験では写真を見ただけですし、それに痴漢事件を目の当たりにしたというショックも無い(その後気になって何度も事件のことを考えたりすることも無い)ので、20人中19人が憶えていたというのはかなり高率じゃないでしょうかね。
といいますか、実験なんかしなくても、痴漢事件を目の前で目撃して、犯人の顔を注視していたにもかかわらず、3日後にその特徴的な眼鏡の有無を憶えていないなんてことは、まず有り得ないのではないかと思います。
実際には、真犯人は眼鏡をかけていなかったんじゃないでしょうかね。
犯人は眼鏡をかけていた、という供述が証人から得られなかったために、眼鏡のことが調書には記載されなかったんじゃないかと思います。
もし3ヶ月後の記憶の実験をするとしたら、警察での6~7時間の取調べや検察庁に4回通って事件の記憶が喚起されたこと、その他もろもろのことを条件に入れなければならないでしょうから、事実上不可能でしょう。
※(追記)
ちなみに、私は去年の12月(もう9ヶ月も前ですね)に電車内で痴漢(というのか…女性のブーツを後ろから男が触ろうとしていたんですが)を見ました。立っている人がほとんどいない空いた電車でしたので、数メートル離れたところからでも見えました。男は誰かに新聞でたたかれて駅に逃げて行きました。その時顔を見ました。数秒でしたが、男が眼鏡をかけていなかったことは今でもハッキリと憶えています。
目の前で犯人の顔を注視していて、眼鏡の有無を憶えていないなど、到底考えられないです。
おひさしぶりです。鯖味噌です。
アンチってほんとバカっていうか…
眼鏡の実験、なんで3日後にしたのかわからないなんて言ってます。
なんでかってなんで考えないのか?
この証人は事件から3日後に警察で6~7時間も聴取されてるってことになんで思い当たらないのか?
その供述調書の中に、とうぜん犯人の特徴のことも書いてあるのに、眼鏡のことに触れてないってことなんじゃないですか。
すごい特徴的な眼鏡をかけていたのに、眼鏡のことが証人の調書に無かったのだと思います。だから3日後の実験をしたんですよ。
なんでわかんないんだ。バカアンチ。
理由なく3日後の実験をやったと思えるバカアンチの頭がおめでたいです。
失礼しました。
まぁ、彼らはわからないのかわかってて言ってるのかよくわからない部分もありますが、わかってないなら重症でしょう。
熊八さんのおへんじ、
>実験では写真を見ただけですし、それに痴漢事件を目の当たりにしたというショックも無い(その後気になって何度も事件のことを考えたりすることも無い)ので、20人中19人が憶えていたというのはかなり高率じゃないでしょうかね
はもっともですね。
ずっと粘着しているアンチの人達に伝わるといいですねぇ。
結局、植草氏がやったとの証明に使えそうなものは、検察側目撃者の証言と被害者の証言になるでしょうか。
しかし、検察側目撃者は、犯人の眼鏡の有無も憶えていなかったり、激痩せしていた植草氏を見て事件当時の犯人と変わっていないと言ったりと、本当に植草氏が犯人だと断言できるのかかなり疑わしいです。
被害者も、「触っていた手」と「犯人の体・顔」とのつながりを認識していないので(つまり、手をつかんだり、手から犯人の顔までしっかり目で追えたわけではないので)、植草氏が犯人だと断言する根拠に欠けます。
それに犯人は真後ろに密着していたはずなのに、逮捕者K証人の証言から考えるに植草氏は被害者の右後ろにいました。
植草氏と被害者がいた付近半径数メートル誰もいなかったというならば、植草氏が触ったと言えるかもしれません。しかしこの事件では何人もいたわけです。
真犯人が自分でやったくせに、酔ってぐったりした植草氏を指差して「こいつがやった!」という雰囲気を作っていたかもしれません。(喩えは悪いですが、人ごみでオナラをしておいて、おとなしそうな人に向かって「こいつだ!」と指差すのに似ています。これを言いだしっぺと言います。)
植草氏の犯罪だとは、何ら証明できていないと思います。
しかし、おっしゃるとおりでして。
検察官は論告の時、
>植草さんは『本件電車内で、痴漢については、自分は人違いであると考えていた』と供述する一方で、
『だれか目撃した人はいませんか』などと声を上げていないことから、被告人の犯人性が明らかである。
と言ってましたが、これも全然犯人性が明らかとは言えません。
私が根性の悪い真犯人だったらわざと大声で、違う!誰か見た人いませんか!!って叫んで無実の芝居をします。
今一番心配しているのはやっぱり判決でして、無罪の判決しか書きようがないだろうと素人の私は思いますが、こんなのでもし有罪判決を書いたら、裁判所って何のためにあるんだろうと思います。