DATE : 2008/04/16 (Wed)
本日植草さんの弁護士さんが記者会見をしたとの事。
会見の内容が入ってきましたのでこちらに書かせていただきます。
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控訴棄却の判決について
東京高等裁判所刑事第1部は,本日,植草一秀氏に対する公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為の防止に関する条例違反被告事件について,控訴棄却の判決を下しました。
本件において被害者の女性は,後ろから犯人に密着されて痴漢被害に遭ったところ,振り返った際に植草氏が近くにいたので,植草氏が犯人だと思ったと供述しているだけで,犯人が植草氏に間違いないという根拠は何もありません。
検察側の目撃者は,植草氏が被害者の後ろにいて左手がお尻の左側を触っているのを見たと証言していますが,初期供述では目撃者の立っていた位置が異なっていることや,植草氏の右肩が下がって,重心が右に傾いていたと述べるなど,植草氏が犯人だとすると,実際には痴漢行為ができないような姿勢を述べていること,目撃者が植草氏を犯人と警察に届け出た経過に誤りや不自然な点があることなど,数多くの疑問があり,その供述は信用できません。
一方弁護側の目撃者は,品川駅を発車してから青物横丁までの間植草氏が痴漢行為をしていなかったことを明確に供述し,被害者の供述ではこの間に痴漢行為があったことになるので,植草氏が犯人でないことが立証されています。
繊維鑑定の結果からも,被害者のスカートの構成繊維の多くが植草氏の手指から検出されなかったので,植草氏が無罪であることは明らかになっています。
弁護人らは,控訴審でこれらの事実をより一層明らかにするため,新たな繊維鑑定や,関係者の捜査段階の供述調書,1審では取り調べられなかった逮捕者の証人尋問などを請求しましたが,控訴審はこれらを全て却下して,結審し,本日の判決に至りました。
控訴審判決は,植草氏が犯人であるという極めて強い予断に基づいて結論を下し,誠実,公平に証拠を評価して審理しようとしなかったものです。上告審においてこの誤った判決が破棄され,植草氏の人権が救済されることを切実に望みます。
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私は検察側目撃者の証言には多数の矛盾点があり、今一度きちんと審理がなされるべきだと思っていましたが、全て却下されての不当判決が出たと考えております。
以下は事件の内容を知る上で参考になるサイトです。
皆様ぜひ一度訪問してみてください。
mojoコメント備忘録
mojoさんのサイトに制服の繊維と色に関してのエントリーが出ていました。
公判で科捜研の職員が話したものよりずっと詳しい記事になってます。
http://koufu.exblog.jp/7525759/
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熊八さんのサイト:植草一秀氏の事件
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ひらりんさんのサイト:一秀くんの同級生のブログ
弁護側の証拠調べ請求をすべて却下し、たった1回しか
開かれなかった控訴審公判の進め方と不当な判決。ここ
まで露骨に権力に迎合しようとする裁判所。日本は法治
国家ではなかったと暗い気持ちになってしまいます。
1審判決直後にゆうたまさんのブログで紹介された
http://suyap.exblog.jp/6318388
の意見は、少し極端すぎると思いましたが、今は、
まったく正しいと思うようになりました。
それにしても、意図的に情報規制しているマスメディア
は、恥ずかしくないのでしょうか?まったくの「チキン・
ハート」ですね。日本の将来を考えると、暗然たる思いで
す。
途方もない長期戦になる予感がしますが、真実が明かされ
るまで、ゆうたまさん、皆さん、がんばってください。
植草さんもコメントの中で触れていますが、全く報道は植草氏無実の事実には触れませんね。
裁判も、一審では意図的に伏せられたと思われる15日に目撃者がすでに警察に出向いていた事実など、(目撃者は16日に警察に初めて行ったかのような話し方をしていた)
新しくでた疑問点があっても、審理せずに判決では、三審制とは言っても、結局は一審でほとんど決まってしまうみたいな感じです。
なんか脱力してしまいます。