DATE : 2007/03/29 (Thu)
昨日の公判では午前中逮捕者が証人として出廷し質問に答えたとの事。
植草氏が持っていたと主張しているつり革の位置と被害者と言われる女性が植草氏が掴まっていたと言っているつり革の位置が違うようです。
女性は植草氏が真後ろに下がり、植草氏が持っていたと主張しているつり革よりももっと後ろのほうのつり革を植草氏は持っていたと言っているようなのです。
これを昨日出廷した逮捕者に質問したようです。
植草氏はどのあたりのつり革を持っていたのか。
逮捕者は植草氏が持っていたと主張しているつり革とほぼ同じ位置のつり革に植草氏が掴まっていた事を明らかにしたようです。これによって被害者と言われる女性が主張するつり革の位置が逮捕者によって否定されたことになる。
これもその一例ですが、今までの証人または被害者と言われる女性はかなりの確立でお互いに(第二回公判の証人においては自己の証言だけでも)矛盾をひき起こしていると思われませんか?
この逮捕者は弁護側の証人のようですが、目撃者や被害者、(事件は見ていないが)逮捕に関わった人の証言だけでどんどん辻褄が合わなくなってきていると思いませんか?
ある弁護士さんが模擬裁判員制度の右陪審の役をした時、裁判員に対して述べた言葉で
『刑事裁判では検察官が立証責任を負っています。刑事裁判においては,一度被告人の弁解や弁明を信じてみるという姿勢が必要です。検察官がその弁解や弁明が事実でないという証拠を提出しない限り,被告人の弁解や弁明を信じてもいいのです。もっともあり得ないような弁明を信じる必要はないのですが。
もし皆さんが被告人の弁解が成り立つ可能性があるという合理的な疑いが一点でも残ると判断するのであれば,勇気を持って無罪と主張しなければなりません。
合理的な疑いを残さない証明とは,おそらくは有罪であろうとか,多分やったであろうという程度の証明では足りないことを意味します。合理的な疑いを残さない証明とは何か。それは皆さん方の常識と良心に照らして疑いが残らないという程度の立証を意味します。これが,言葉で表現はできても具体的にはなかなか難しい。例えばそうですね,被告人をあなたの知っている人に置き換えてもいいかもしれません。家族だとちょっと近すぎますが。あなたの目の前の証拠で知人を有罪にしていいのか,あなたの知人はそれで刑罰を受けても納得できるのだろうかと。』
と裁判員に説明されたようです。
この裁判、合理的な疑いは一点や二点どころではありません。
この弁護士さんの説明に出てくる『多分やったであろう。』こう思っている方がいるのはわかっています。
しかし、植草氏の事件は、2004年の事件も含め、植草氏の言い分を伝えない報道で真実が見えなくされているだけなのです。
実際、本当の検察側の立証を知ってみれば呆れるほど矛盾の多いものだということがわかると思います。
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まだ証拠としての採用が決定していない再現映像があります。
被害者供述を元に作られた再現映像です。
一部報道でも伝えられているように、こちらの再現映像では
1.第二回公判に出廷した検察側証人の位置からは他の乗客が邪魔になり、速記録にあるような目撃はできないということ。
2.被害者と言われる女性も犯人の手を見ることはできない事
が明らかになっているようです。
前々回の公判で弁護士さんが申請したようにきちんと証拠採用されれば映像としてそれを見ることができるだろうし、再現した目撃証人役の方からも被害者役の方からも見ることは不可能であるという証言が聞けることと思う。
植草氏の主張に基づく再現映像は今回法廷で上映されたが、
今度は必ず被害者供述を基にした再現映像を証拠として法廷で上映して欲しい。
一秀くんの同級生のブログの管理人さんがコメント欄に書いてくださいましたが、今回の事件でもし植草氏を嵌めようとした犯人が居るのであれば、それは再現映像に仮定として出てきた真犯人が怪しい可能性は高いと私も思います。
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下二つのエントリーも読んでくださいね。
植草一秀植草一秀植草一秀植草一秀植草一秀植草一秀植草一秀植草一秀植草一秀植草一秀植草一秀植草一秀植草一秀植草一秀植草一秀植草一秀植草一秀
DATE : 2007/03/29 (Thu)
昨日の追記として。
犯人は被害者の真後ろに密着していたと言われている。
被害者と言われる女性は、当日カーディガンを着ていたようです。
密着していたのであればこのカーディガンの繊維が植草氏のスーツから検出されなければおかしい。
カーディガンなら、スカートの繊維なんかよりもずっと、少し擦れただけでもスーツに付着する可能性が高いのではないだろうか。
植草氏側はこの鑑定結果を出すように請求している。
スーツは警察が保管しているらしい。
【植草氏側が】、
『密着していたと言うなら自分のスーツにカーディガンの繊維がついていたかどうか鑑定結果を出して欲しい』
と言っているのです。
鑑定していても結果を提出していないのではないだろうか。
もしそうであれば検察は都合の悪い証拠は提出する必要がないらしいので、自ずと鑑定の結果は想像できるというものです。
とは言いながらも
弁護側が鑑定を求めている以上、検察は結果をはっきりと提示すべきだと思います。
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また夜にでも。
DATE : 2007/03/28 (Wed)
午前中に逮捕者の中の1名が証人として出廷・証言し、午後、植草氏側の主張を基にした再現DVDの上映・植草一秀氏に対する質問が行われました。
傍聴できた方に教えていただいた内容は以下の通り。
上映された再現DVDは、今回、植草氏の意見に基づくものだけだった。内容は
被害者と言われる女性がヘッドフォンを外し、その後『やめてください』と振り向く。
その間に真犯人は場所を移動し、女性が振り向いたときには後ろにつり革に掴まり立っている植草氏が取り残され、注目される形になる。そして誤解されてゆく。
傍聴した方によると、その経緯や状況がとてもよくわかるようにきちんと撮影されているものだったとの事でした。
再現映像にも関連しますが、逮捕者の証言に関して、
・逮捕に関わったこの証人は、被害者と言われる女性の前に立っていた(座席のある場所)。
女性がヘッドフォンを外し声を上げた後、振り向き後ろを見た。その時の状況で、他の人ではないはずだと思ったという証言をしているようだ。(目撃していたと言っているわけではないようです)
これは振り返った時には植草氏しかいないと他人に思わせるような状況が出来上がってしまっていたことを再現DVDがきちんと証明していたようです。
・車内は混雑していて真犯人は逃げれらないというような発言をした。
これは今までの証人・被害者女性・植草氏、要するに全員の証言する混雑状況と食い違う。
速記録に出てくる証人の証言を聞いても、人が動ける余裕はあったのだ。
実際、再現DVDでは混雑している状態が再現されたようですが、それでも真犯人はきっちり場所を移動できている。
(この逮捕者だけ立っていた場所が座席の前だったようなので、ドアの前にいた他の全員と混雑の【感じ方】が違い、混雑してて逃げられないとこの人は思ったのかもしれない。ドアの前の部分に居た人たちの混雑状況の証言は若干の差はあれど、ほとんど似たり寄ったりなので、真犯人が逃げる場所はあったのだ。)
他の証人の証言に基づいた再現映像はどうなっているのだろう。
必ずこちらも後日採用していただきたいと思う。
そして、植草氏は
■まず、弁解録取書において、植草氏は『やった覚えは無い』と証言していたのが
『やったことは覚えていない』と表現が変えて書かれているという事。
弁解録取書というのは最初に取るもののようですが、植草氏は検察庁に行くまで何の容疑であるのかを具体的に聞かされていなかったとの事。
なのでこういう表現になったと証言されたようです。そしてその表現が変えられているのです。
■そして、駅では犯行を認めたという話がこれも書類に書かれているが、全くそのような事実は無い。
捏造であるという事。
■もうひとつ、以前にもここのサイトでも出ていた植草氏が警察のでっちあげと言っていると報道されたものがありました。
9月14日の取り調べで、
『駅で警官に犯行を認めたのか』
『認めていない』
という会話があったようです。
この認めていないという発言を
『本人は警察のでっち上げだと言っている』
とマスコミにリークされたのではないかと証言されたようです。
この経緯は、
9月15日、検察で
『でっち上げだと言っているそうだね』と植草氏は聞かれ、植草氏は何のことかわからず、
『そんなことは言っていません』と答えたそうです。
その後、植草氏はある書面の中から、『駅で犯行を認めた』と書かれている
『取扱状況報告書』というものがあることを知った。
その後取り調べをしていた警官にその事を問いただしたところ、警官は
『えー、そんなことまで知っているの。びっくりだねー』と言い、『でっちあげだと言うんだな』と言った。
このことからあの『警察のでっちあげだといっている』というマスコミへのリークがあったのではないかという事。
検察官はインターネットの情報から、『でっち上げって言っているらしいね』と発言したと考えられるということを示されたようです。
■それと、植草氏は15日の検察での弁解録取の時、初めて何の容疑かを聞かされ、その内容を確認したうえで、はっきりと全面否認をしているということ。
9月13日の逮捕以降、一度も犯行を認める発言をしていないことも改めて明言されたそうです。
とりあえず、早く知っていただきたいと思ったので、まずは概要だけ。
明日以降ひとつづつ取り上げて書かせていただきます。
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ところで、今日の公判のニュース。
どうして公平に植草氏の主張を報道しないのでしょうか。今日は植草氏が初めて詳細に話をされた機会でした。
伝えているところが少なすぎます。フジテレビなどは新聞に予定を掲載しながらも実際は伝えなかった。
この偏った報道はおかしいでしょう。
今、Web上に記事が出ているのを見つけました。どれもこれも、植草氏が発言した事に触れていないのはおかしくないですか?
TVでも、『改めて無罪を主張しました』って、それだけじゃないでしょう?
記者の方傍聴してるじゃないですか。どうして植草氏がなんと話されたか、そこは伝えないのですか?
DATE : 2007/03/27 (Tue)
前回の公判で弁護士さんが『主尋問だけで3時間ぐらい』とおっしゃっていたので、やっとある程度まとまった植草氏の主張が裁判官の方に伝わることと思います。
ところで、アルコールを摂取した時の呼気の検査。
前回の公判で植草氏の記憶によると当事の植草氏の呼気に含まれるアルコールは0.47(mg/L)だったという事です。
個人差はありますが、因みに一般的に0.5は酔いの症状としては
『歩くとよろめき、ひとりでオーバーがきられない状態』
との事。
皆さんは京急に乗られたことはありますか?それも立って。一度乗ってみてください。
mojoさんも昨年末に京急に乗って確かめてきて下さいましたが、京急の品川-蒲田間は結構揺れます。
ある京急マニアのサイトにも、『(京急は)その上揺れるという状況がかなりあるのである。なお、何もつかまないで立ちのりをするというのは思いのほか苦しいのである。』と書かれている。
『何もつかまらないで立ちのりをするのは思いのほか苦しい。』
それを『歩くとよろめき一人でオーバーも着られない状態の人』がつり革も持たずに立っているだろうか。
車内の混雑具合は証人によれば肩が触れ合うほどではない混雑。
植草氏によれば肩が触れ合うかどうか微妙な混雑具合。
いずれにせよその程度なら掴まるつり革や手すりが空いていないわけではない。
歩くとよろめく状態の人が座席が無ければつり革に掴まってて自然でしょう。
植草氏はつり革に掴まっていたと証言されている。
証人は犯行をしていた人物のつり革に掴まっている手は見ていないという。
状況を考えると植草氏のつり革に掴まっていたという証言は酔っていれば全く自然に取る行動だと思わないでしょうか。
証人の方には、酔っていない誰かがしていたのを見間違えてはいませんかと聞きたい。
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DATE : 2007/03/26 (Mon)
当然、これらの再現DVDが上映されれば検察側証人(被害者といわれる女性・目撃したと言う証人)の信憑性がことごとく否定されるからだろう。
いくらもっともらしい主張をしてもそれを言ったとおりに再現すれば、その目撃が可能か不可能かは一目瞭然だからだ。
2004年の事件の際、裁判官が警察官をかばうような発言をし、現行犯人逮捕手続書の捏造を問題視しなかったことは許されない行為だと思った。
あれほど変遷した警察官の証言を、判決の中で信用できると書けた裁判官に怒りを覚えた。
あの時の裁判のように捜査する側と司法が協力体制を取っていると思われる場合、絶対に公正な判断は下せない。
起訴されれば90数%有罪判決というこれほど無罪判決が少ない日本の刑事裁判は、決して検察が優秀なのではない。
裁判所の制度・審理に多くの問題があることを示しているのではないだろうか。
その点、2004年の事件は全くの不当な判決で出来レース裁判だった。
しかし私は今現在進行している裁判を批判しているわけではない。
前回のような不当な裁判が行われないように願っていて、そんな裁判ではないと硬く信じてもいる。
このサイトを見てくださる多くの方々にも、そのような裁判が行われないよう一人一人が見守って欲しいと思っているのです。
植草氏の弁護団が訴えた『疑わしきは被告人の利益に。』の原則。
再現DVDは誰の目にもその『疑わしき』をはっきりと示す物であると思う。
裁判所は被告が無実を証明する機会を決して奪ってはならない。
DATE : 2007/03/24 (Sat)
山崎氏が
『東京地裁よ、植草事件の「DVD」の上映を認めよ。』のエントリーを出されています。
是非読んでみて欲しいと思います。
再現映像を見れば一目瞭然で証人の目撃証言は完全否定でき、植草氏が無実であることがわかるだろう。
必ず証拠採用してもらいたいと私も思います。
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そして、
『植草教授が「月刊日本」で小泉・安倍売国路線を激しく批判・罵倒している。』とのエントリーがあり、
そこに月刊日本4月号に植草一秀氏の記事が掲載されていると書いてありました。
月刊日本は山崎氏も月刊文芸時評を連載されているようです。
昨年9月に事件に巻き込まれてから、植草氏最初の記事ではないだろうか。
私はまだ手に入れていないけれど、
『安部首相よ!対米隷属経済と決別せよ!』とのタイトルのようです。
前回、月刊日本に植草氏のインタビューが出ていたとき、南丘喜八郎氏が
『インタビューを終えて』とのタイトルで、
『これはデッチアゲ事件だ』
『植草氏は言論弾圧の犠牲者になったと直感した』
とはっきりと書いていらっしゃったのを覚えている。
是非『月刊日本』読んでみてください。私も取り寄せたいと思います。
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DATE : 2007/03/23 (Fri)
昨日も書いた再現DVD、百聞は一見にしかずと言います。
今までの速記録や傍聴記を読んでも検察側の証人にはいくつも?マークがつく証言があると思いませんか?
言葉で聞いただけでは『そういう場合もあるのかな』と思える方もいるかも知れません。
しかし、映像で見ればそれが『ありえる事なのかあり得ない事なのか』はっきりわかると思います。
再現DVDは植草氏の記憶に基づき作成されるものだけではない。
出廷した証人の証言に忠実に再現したDVDがある。
植草氏側の主張は今まであまり詳細に公判で話されていないので、一通り通して理解するには植草氏の記憶に基づいた映像は重要な映像になると思う。被告人質問も行われるが、全部でも15分ほどで終わるというDVDで通して見た方がわかりやすいし早いのだ。
証人の証言などに基づき作成された映像に関しては、傍聴できる方にはこのブログのエントリーやコメント欄で何度も出てきていた疑問点を注目して見ていただきたいと思う。
傍聴される方ももちろんなのですが、裁判官の方たちがこの映像を見なければ意味はない。
映像を見て考える事ができるのも、この再現DVDが法廷上映を決定されてこそだ。
証拠採用されなければ裁判官の目にとまることもない。
ひらりんさんもコメント欄に下さいましたが、本来なら『被害者と目撃者の証言が矛盾していることを根拠に、「疑わしきは被告人の利益に」となるはず』しかし、現実問題そうではない。
植草一秀氏は本来は求められないはずである被告側の無実の証明をそれでも何とか証明しようと必死に作成したのでしょう。
この再現DVDをきちんと法廷において上映し、見て欲しいと思います。
この映像の証拠採用は公正な審理をするためにも、植草氏側の無実証明の為にも絶対不可欠なものだと考える。
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個別には書きませんが、傍聴に行かれる方は是非(速記録)も参考にしてこの再現映像を見てください。
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急に話は変わりますが、ネットを見ていたら、その方は誤解されているのか、『植草氏の自宅は品川でしょう?乗り換える必要のない電車に乗っているなんて』と書かれていた。
これは明らかにこの方の勘違いだと思う。
当時から報道でも泉岳寺へいくつもりだったと多少は出ていました。
乗り換えは必要で、その際に乗る電車の方向をただ間違えただけの話なのです。
植草氏のオフィスは泉岳寺が最寄の駅だと住所からもわかります。
もともと大崎から乗り、品川で降りるつもりは無く、泉岳寺へ向かうつもりだったのだと思う。
(植草氏の意見陳述書にも本来の方向とは逆方向とあります)
大学院の後期の日程も当時迫っていたし、夜遅くなってもオフィスでしなければいけない仕事がたくさんあったはず。
顧問をしていた会社での食事会が終わり、自分の仕事を終えるためにオフィスに行くつもりで乗った電車を乗り間違えたのではないでしょうか。乗りかえる必要がなかったのではない。
そして熊八さんがおっしゃるとおり、乗り間違えたことと事件との関係は全くない。
関連させて書くのはおかしいし、その辺、誤解しないでいただきたいと思う。
追記:mojoさんブログ更新されていました