DATE : 2007/07/06 (Fri)
傍聴した方から教えていただいた公判の内容のまとめを書かせていただきます。
その前に、一部報道で出ていますが、裁判長が証人に質問を繰り返したという話がありましたが、
裁判長は、
『青物横丁から大森海岸あたりまでうとうとしていたのなら、翌日、ニュースで痴漢と
知った時には、うとうとしている間に痴漢があったと考えるのが自然ではないですか?』
との疑問を証人に投げかけていたそうです。
繰り返し聞いた理由は、
-証人の回答が質問に直結しない部分が多かったので、何度か裁判長が繰り返した-
ということで、証人がはっきり答えているのに質問を繰り返したということではありません。
報道では違うニュアンスに受け取れる書き方がなされているようですが、傍聴した方からはそのように伺っています。
起訴状では、犯行時刻は10時8分から10時10分で、電車の品川駅発車時刻は10時8分です。
犯行は発車後すぐに始まって、2、3分とされているはずです。
今回の目撃証人はその犯行時刻とされている時間帯に植草氏がつり革に掴まって眠っていた事を証言しました。
第二回公判の検察側の目撃者が電車が出発してから1、2分して気付いたと証言していて、
ネットやマスコミではこれを根拠に昨日の証人の証言を意味のないものとする意見が流されていますが、この指摘はまったく的外れなものです。
検察側目撃者証言では目撃者が『正確にはわかりませんが1,2分たったころ』に気付いたと答えたのを、
検察官が
『もちろん時計などで確認したということではないのですね。』
と確認したうえで、
さらに、『感覚としては品川駅を出て、割とすぐという感じですか』
と聞き、
目撃者は『はい。そうです。』と答えている。
4日の公判で証人は、
①品川から青物横丁までは植草氏をはっきり見ていた。
植草氏は右手で吊革につかまり、ぐったりしていた。
誰とも密着していなかった。
証人が観察していた時間に痴漢の素振りは一切無かったことを証人ははっきり記憶している。と証言。
②大森海岸以降で、騒ぎ(なにかざわついた感じ)がして見ると、植草氏が二人の男に押さえ込まれていた。
最初の男は声も発さず、植草氏も声を発さず、変な雰囲気だった。
足を踏んだなどでからまれているように見えた。
二人目の男は野次馬のような男で、少し騒いでいた。
証人が『騒ぎ』と証言したのは、二人目の逮捕者が声をあげて植草氏を取り押さえたころのざわつきを指しているようです。
※被害者といわれる女性が声を出したことについて、
植草氏は被害者が『やや大きめの声をあげた』と証言していますが、
『子供がいるのに』といった言葉しか聞いていないと証言しています。
座席に座っていて、うとうとしていた証人が、線路の音などの影響もあり、被害者の声ではなく、男性の『騒ぎ』で初めて目が覚めたとしても、私はまったく不思議はないと思います。
③翌日、ニュースで痴漢事件と知って驚いた。
車内暴力というか、男に因縁をつけられて電車を降りていったと思っていた。
④証人は事件の詳細については、報道でも聞いていないし、弁護士も一切説明してくれなかったので、具体的にどこで何があったのかは知らないが、当初から、痴漢事件と聞いて、『変だなー』と思っていたと証言した。
検察官が痴漢事件がどこであったのか知っているのだろうと繰り返し問い詰めたが、
証人は『知らない』と答え、それでも執拗に検察官が『品川から蒲田の最初の3分の1、真ん中の3分の1、最後の3分の1のどこだと思うか』の質問に対して、
『それだったら、最後の3分の1じゃないんですか!』と腹を立てたように証言していた。
※注 7月13日エントリー
検察官は期待と異なる証言が示されたのか、絶句していたそうです。
証人は本当に事件の内容をほとんど知っていないことが誰の眼にもはっきりと分かる受け答えだったようです。
⑤裁判官からの『あなたがうとうとしている間に犯行があったのだとしたらそれは分からないのですね。』との質問に対しては、
『はい、それは分かりません。』とはっきり答えていた。
ありのままに真実を述べていることがよくわかる証言だったと傍聴した方はおっしゃっていました。
検察官からの『弁護人から事件がどこで起きたのかを聞いているのではないか』との質問に対しては、
『まったく聞いていない』と答えた。
青物横丁までの様子で、痴漢をしている可能性はゼロだったこと、
大森海岸以降の状況を見て、車内暴力に見えたこと、
翌日にニュースで痴漢事件と聞いて、『変だなー、単にごつい感じの二人の男にからまれただけに見えたのになー』という感想がニュースを聞いた瞬間からあったことを説明したところ、裁判長は納得した。
裁判長は起訴状から事件が品川出発から2、3分の間のものであることを当然知っており、
質問は、なぜ証人が痴漢のニュースを聞いた時にすぐに納得しなかったのかを素朴な疑問として質問したものとうかがわれます。
昨日の日刊スポーツの報道は、
証人が電車が入ってきてすぐに、人の列の後ろに並んで乗ったと証言したことから、
植草氏が先に電車に乗っていたのはおかしいとの記事を掲載していますが、
被告人質問で植草氏は、自分が電車に乗った時は車内はまだすいていて、その後何人も乗客が乗ってきて発車時点では混んだと供述しています。
植草氏は改札を通るときに『目の前に電車が止まっているな』と感じたことを証言していますが、
改札を通過する瞬間から電車に乗る瞬間までの記憶が途切れていて、目の前の電車にそのまま乗ったのかどうかは判明していません。
ふらふらと歩いて行って、到着した電車に人待ちの列の先頭近いところで乗った可能性があります。
また、証人は車内は混んではいない、『まばら』だったと証言しましたが、
これは椅子と椅子のあいだのことで、出入り口付近の四角のゾーンは人が触れ合う程度(表現は違うかもしれないけれどこのような意味)だったと証言したようです。
前回のエントリーでも書きましたが、
快速特急電車での青物横丁までの所要時間は2、3分だそうです。
起訴状では、犯行時刻は10時8分から10時10分で、電車の品川駅発車時刻は10時8分です。
犯行は発車後すぐに始まって、トータルで2~3分とされているはず。
4日の証人は、電車が品川駅を出発してから青物横丁を通り過ぎるまでの間は植草氏の様子をしっかり見ていたと証言しています。
繰り返しますが、品川を出発してから青物横丁を通過するまでの時間は2,3分になります。
したがって、証人の証言は事件の犯行時刻の植草氏の様子をはっきりと目撃したもので、
右手を吊革につかまり、うなだれて酔った様子で立っていたというものです。
これは植草氏が無実である最も重要な証言だと思います。
証人の証言の信憑性が問題になるとは思いますが、証言の詳細を追えば追うほど、
虚偽の証言とする根拠を見出すことは難しいと思います。
植草氏の弁護団は、被害者と言われる女性の供述、目撃者の供述を大枠では否定しないで、別に真犯人が存在し、植草氏が誤認されて取り押さえられたとの仮説を取っていると理解していますが、
昨日の証人の証言はこれを補強するものになっています。
他方、第二回公判の検察側目撃者は
① 眼鏡を覚えていない
② 勾留中の植草氏が痩せたことに気付かなかった
③ 電車内での被害者の位置があまりにも矛盾している
(目撃者のネクタイ結び目から、目撃者と被害者の間に立っていた女性の左肩までの
距離が40センチメートル、目撃者のネクタイ結び目から被害者の左肩の距離が77
センチメートル、目撃者はドアとドアの間の四角のゾーンの4本の吊革用手すりのうち、
進行方向に対して垂直の列車前方の手すりに下がる三つの吊革のなかの、進行方
向左側の吊皮を左手で握っていた、と証言した。これを車内図にあてはめると、
被害者の位置は列車進行方向に対して右側のドア付近になってしまう。
検察側目撃者は、被害者は車両の真中あたりに立っていたと証言している。)
この点はmojoさんが詳しく図解してくれました。
mojoコメント備忘録を一度訪問してみてください。
このことから検察側の目撃者証言は信頼するに値しないと考えられます。
◆証人の重要証言:追加もお読みください。
◆証人の重要証言:追加②もお読みください。
追記:一秀君の同級生のブログが更新されていました。
<b><a href=http://panorama-milicka.pl/wynajem-biura-w-okresie-kryzysu/>biura łódź</a></b>
権力者の勝手気ままが許される「絶対主義国家」と対置されるものです。
したがって、国民が国家機関を批判することは、「法治国家」概念とは関係がありません。
むしろ、国民が不断に国家機関の行いをチェックすることによって、法による正しい権力行使が確保され、権力者の恣意によらない「法治国家」が実現される、と言えるかもしれません。
この事件について長らく見ていますが、正直なところ、ほんとうの真相はよくわかりません。その日どういう事実があったのかを考える材料が少なすぎますね。
少なくとも、真犯人が植草氏に罪を着せようとしてやったこと、というのは確実だと思いますが、それ以上は何とも言えません。
ついでに触れると、裁判所を巻き込んだ陰謀、とも言えないのではないかと思います。裁判所が検察の言いなりに裁判するのは今に始まったことではないでしょうから。
ゆうたまさん旧ブログの事件直後の大炎上から継続しているアンチの動きなどを見ると、組織だった陰謀なのかなという気もしてきましたが(あるいは、この事件に『乗じた』、反植草氏勢力なのかもしれませんが)、それは真犯人とつながった勢力であるとは言えても、被害者・目撃者・逮捕者と関係があるとは必ずしも言えないのではないかと思います。
ただ、一つ気になっているのは、「もう一人の逮捕者」のことですね。なぜ彼は駆けつけてきたのか。
植草氏も暴れておらず、騒ぎが起こっていたわけではないのに、なんで離れたところから声を上げてやって来て、植草氏を押さえつけたのか。ちょっと不可解な行動のように思います。どういうつもりだったのでしょうか。
目撃者T氏の証人尋問でも、「もう一人の逮捕者」登場シーンは前後5分ほども飛ばされてしまいましたし、逮捕者K氏の証人尋問でも、できるだけ「もう一人の逮捕者」のことに触れないようにしようとする検察の動きが見られます。「もう一人の逮捕者」であるというN氏の供述は飽くまでも不要として、検察は証拠調べを拒否しました(裁判所は検察に従いました)。何がそんなに都合悪いのでしょう?
駅事務室での話も含めて、そのN氏という方の供述を知りたかったなと思います。
確かに変なんですよね。
もう一人の逮捕者って、言及しているのは検察と打ち合わせしていない(植草さんと)弁護側証人だけなんですよね。
K氏に至っては、一緒に逮捕者になっているのに、車内では気がつかなかったみたいに言ってますし。
T氏の尋問はおっしゃるとおり、ずーっと時系列で質問されてきて、ふっとそこだけ飛んでます。
逮捕者は2人ということですから、居たのは確かなので、もう遅いですが一審で読んで欲しかったです。
そうすればまた何か違う展開があったかも。
証拠開示の問題もさることながら、裁判所が証拠調べをしてくれないという問題が大きいですね。
(9月15日付再現報告書はともかくも開示されました。)
控訴審では、新たな証拠調べ請求はことごとく却下されました。
被害者のスカートの繊維が植草氏から一本も出なかったことや、弁護側目撃者の供述と整合する逮捕者N証人の供述調書など、当然に調べる必要性があると思われますが、すべて「必要無し」のひと言で却下されてしまったのですね。
弁護人自ら強制的に捜査する権限は無いし、また警察・検察のような調査能力も無いことが通常でしょう。
証拠は、いち早く、すべて捜査機関が押さえてしまいます。検察側が圧倒的に優位に立ちます。
そして、検察が手持ちの証拠を全部開示する義務はありません。検察がどんな証拠を持っているかは、裁判所にもわからないのですね。もちろんそこには被告人に有利な証拠が含まれているかもしれません。
9月15日付の再現報告書が開示されていなかった、などという問題も、検察が手持ち証拠を開示しなくてよいという現行制度から生じたものです。
第2回公判では、T証人が16日に初めて警察署に出頭したかのような供述だったので、裁判所も当時の弁護人も、15日付の書類の存在に気がつかなかったというわけですね。
強制的に調べることもできない弁護士に対し、すべての証拠を握って出さない検察。
証拠を開示してほしいという弁護士に対し、必要なしという判断をする裁判官は検察の手助けをしているということですよね。
弁護団の求める証拠開示を必要なしと言う裁判官は、最初っから誤った判断をしても構わないと思っているように見えますが・・・。
>弁護士さんというのは例えばそれが弁護している依頼人の重要な証拠になるかも知れないことでも、調べるすべがない場合もあるんですか?
よくわかりませんが、一般論として、証拠は早急に警察・検察に押さえられてしまいますから、弁護人ができることは限られているでしょうね。
第一回公判前に限り、裁判官に証拠保全を請求できる制度が一応ありますが(刑事訴訟法179条)、実効性が無いのでほとんど使われていないようです。
>例えば、T証人の15日出頭の件ですが、T証人の勤務表などを見れば一目瞭然でわかりますよね?
そういうことも会社に問い合わせるとか出来ないものなのでしょうか?
問い合わせることはできるでしょうが、お答えしませんと言われれば終わりでしょうね。答えを「強制」するすべは無いのではないかと思います。
裁判所に何らかの処分をしてもらうよう請求しても、必要性が無いとしてアウトなんじゃないでしょうか。逮捕者N証人の証人尋問すら必要無しとされたぐらいですから。
こんな答えでよろしかったでしょうか…
ご説明ありがとうございます。
T証人の件、答えませんと言われてしまったらそれ以上はできないのですか・・・。
調べたいことがあっても強制力は一切無いということなんですね。
強制的に調べることができる警察が見つけた証拠をすべて握って、そのうえ握り潰すことも出来るのでは、最初から公正さは期待できないですね・・・。
裁判官に証拠保全を請求できるのも第一回の公判前のみということも初めて知りました。
品川での事件の時は、防犯カメラの映像も重要な証拠だったのですが、なくなってしまいました。
こういうのって、素人は全くわからないので、教えていただけるとありがたいです。
だから徹底的に弁護団が洗っているはずだというコメントも出てしまうのでしょうね。
どうもありがとうございました!
私も、東郷さんと同じく、誰か(真犯人)が、植草さんに罪を着せる目的でやったことだろうと思っているのですが、被害者・逮捕者・目撃者がグルだとは、今のところ考えていません。
確かに、グルではない、と言い切れる証拠はありません。被害者・逮捕者・目撃者の身元などを弁護団が徹底的に洗っているはずだ、と言う人がいますが、弁護士には警察・検察のような強力な捜査権力・能力はありませんから、弁護士が証拠を見つけていないからと言って、グルでないとは言えません。
(逆に、強力な捜査権力・能力のある検察側が、弁護側目撃者が「ニセ証人」であることを推認させる証拠を呈示できなかったということは、そういう事実が無かったということを示すものだと思います。)
彼らがグルではないと私が思っている理由は、大きくまとめると次の2つです。
● 事件後2日目ぐらいまでの報道によれば、そのときの容疑は、
<被害者の右後ろに密着し、左手で、被害者の右お尻を触った>
というものでした。これは後で起訴された事実
<被害者の真後ろに密着し、両手で、被害者のお尻を両側から触った>
とは異なります。
もし、被害者もグルならば、事件直後から「真後ろに密着されて、両手で触られた」と言っているはずだと思います。
● 目撃者T氏の言っている犯人の動きと、逮捕者K氏の言っている植草氏の立ち位置とが異なります。
T氏によれば、被害者が振り返った直後に犯人は1~2歩後ろに下がっています。
一方、K氏によれば、被害者の第一声「やめてください」(振り返るのと同時)の約1秒後に被害者・植草氏のほうを見ており、そのとき植草氏は被害者のすぐ右後ろ、「押しのけない限りは人は入れない」距離のところに立っていて、その位置関係はその後ほとんど変わっていない、とのことです。
犯人と植草氏とは、全然違う位置にいたことになります。もしT氏K氏がグルならば、ここもしっかりと整合させるのではないでしょうか?
この他にも、T氏が犯人の眼鏡の有無を憶えていないなど、たくさんのアラが見られます。グルならば、こんな無用な「突っ込みどころ」を入れておくでしょうか?裁判官に不審に思われて、無罪になりかねないでしょう。
もっとも、「陰謀者」からすれば、有罪か無罪かはどうでもよくて、とにかく植草氏の評判を落とすことが達成でき、陰謀だとバレなければよいと思っている、と考えられなくもありません。全員グルの陰謀だとバレないように、わざとたくさんの欠点をちりばめている…
ちょっと考えすぎかもしれません。
とりあえず今のところは、被害者・逮捕者・目撃者は、真犯人(とその仲間(がいるとすれば))とはグルではないと私は考えています。
熊八さん。質問です。
このコメントを読んで前から疑問に思ってた事を思い出したのですが、
弁護士さんというのは例えばそれが弁護している依頼人の重要な証拠になるかも知れないことでも、調べるすべがない場合もあるんですか?
例えば、T証人の15日出頭の件ですが、T証人の勤務表などを見れば一目瞭然でわかりますよね?
そういうことも会社に問い合わせるとか出来ないものなのでしょうか?
はじめまして。コメントありがとうございます。
確かに植草さん側にも不注意な点や脇が甘い点があったと、失礼ながら私も思います。植草さんも反省すべき点があったと著書の中で書いておられたので、今となっては充分わかっていらっしゃるのでしょうね。
最近の植草さんのブログの更新を見ていると、
多くの方が植草さんのブログに注目して、心ある方の支援の輪が広がっている気がします。
こういうのを見ると、いくら不当な有罪判決が出されようと、
本当の真実は絶対に誤魔化せないものだと思います。
911テロといい、怖い世の中になってきました。
まあでも、財産は3代で食いつぶすといわれているように、一部の支配層のインチキも終わりになると思います。
鈴木ムネオさんも、歯科医師連?も、
イラク攻撃だってインチキでしょ。
害人は日本から出て行け!!!
どうも、弁護側目撃者の証言には「重要な真実」が含まれるようで、これはアンチの誹謗・中傷のヒドさからも分かりますね。
ところで、とくめいさんのご指摘の通り、私も位置関係には疑問に感じている点があります。
あの図の大前提として「検察側証人の言い分を忠実に再現」すると、ああなるのですが、特に問題があるのが「目撃者T氏の証言」です。
T氏の「被害者の真横で見ていた」というのを考慮すると、ああいう配置になってしまいます。実際、被害者自身の証言でも、T氏とは少し違います。
>本件車両の真ん中ドアから乗車し、同車両の真ん中に当たるところから進行方向に1歩進んだところに、進行方向を向いて立って(判決要旨)
この「被害者の証言」にウエイトを置くと、ブログの図の被害者の位置はもう少し後ろになります。
ttp://koufu.exblog.jp/6830398/
↑
この記事の仮定(C)の位置に被害者が立っていて、(ブログの図では、一緒にT氏も移動してますが)T氏は「自然に」つり革を持っていると考えてください。
つまり、検察側目撃者(T氏)の証言を考慮しなければ、被害女性はもう少し後ろの位置になり、弁護側目撃者から見た場合、このT氏の陰に隠れてしまいます。(183センチもある大きな人だし)
(被害者は、T氏の言う「斜め前の女性」の位置に近い?)
「真横だった」という証言を考慮せずに、仮にT氏の言う「斜め前45センチの女性」の位置に立っていたのが、被害女性だとしたら、非常に興味深い結論が出ます。
(1)弁護側目撃者から見て、植草さんは見えても、女性は(T氏の陰で)見えない
(2)植草さんとの位置や、距離(70〜80センチ)と、T氏からの距離(45センチ)も合う。
(3)「騒ぎ」が起きて、元の位置から、電車の進行方向に少し出て振り返ったとしたら、逮捕者K氏と植草さんを結ぶ線上に、被害者が位置する。
このように、検察・弁護関係無く、関係者の証言が、かなり『合ってくる』のです。この検察側のT証人の証言“のみ”を外しただけで。
つまり、位置関係に関しては「T氏の証言」だけが、妙に浮いているのです。控訴審では、双方の目撃者の「信憑性」がかなり大きな争点になるでしょう。
私は、弁護側の目撃者の証言が、意外に無視出来ない内容だという事に気付き、位置関係を中心に「どういう証言をしていたか」を教えていただいています。
「真実を知る」という面から考えると、詳細を知れば知るほど、この弁護側の目撃証言は、最も客観性が高いのでは無いかと感じています。
そうそう、この証人の印象的なセリフがあるそうです
>異様だったんですよ。男の人に取り押さえられたときの雰囲気が。
<追記>
あと一点、確か被害者の供述にも「助けを求めた人(目が合った人)」が、真横に立っていたとは言っていないと思います。←検察の主張では、この「目が合った人」というのが、T氏らしい
>ただし、質問した検察官は、悪名高い(?)プライバシー侵害が得意ワザの清野検事だったので、案の定「いつの事か?」「間違いないのか?」「イエスかノーで答えろ」などと、(強圧的に)事件に関係ない書類を取りに行った日にちなどを、しつこく聞くので、証人もウンザリしていたようです。←スポーツ紙の言う「怒った」に合うとすれば、こっちです。
植草氏が被害者の真後ろにいなかったことから、植草氏が無実なのはわかっていますから、清野検事も必死だったのでしょうね。このままでは冤罪だと言われてしまうと。
裁判所が検察寄りの判断をしてくれるというのはわかったことですから、清野検事の努力は、主にマスコミに向けられたものだと思います。
被告人質問で事件そのものの話をほとんどせず植草さんの私生活の話題に終始したことや、弁護側目撃証人を怒らせたりしたのは、マスコミに「ネタ」を提供して、事件そのものの話に目を向けさせない方策だったのだろうと思います。
>アンチ論理のように、「事後に得た情報」で創作したと仮定すると、その話が「誰の話とも合っていない」というのは、作り話をする意味が無いのでは?
そうなんですよね。もし弁護側目撃証人が「でっち上げ」で、誰とも合わない話をしてるのだとしたら、おかしいですよね?
「でっち上げ」ならば、合う話をさせるでしょう。
少なくとも、<弁護側のでっち上げ証人>か<単なるボランティア>かのどちらかが違うことになりますよね。
http://yuutama1.blog.shinobi.jp/Entry/232/#comment10
↑ここでのお話の続きになりますね。
>熊八さんは、弁護側目撃者には被害者が見えなかったと書かれていましたが、mojoさんの図を見ると、植草さんが見えて被害者が見えないとは考えられません。気がつかなかったことはあると思います。
mojoさんの図ではそうでしたか?どの図のことでしょうね。
また、もし仮にmojoさんの図ではそうだとしても、mojoさんは植草さんでも弁護団でもないのですから、mojoさんの図が正確なものである保証はありません。mojoさんはひとつの推測を提示されているに過ぎません。
乗客の配置によっては、弁護側目撃者に、植草さんが見えて被害者が見えなかった可能性は充分にあるでしょう。
被害者の姿が一部見えていたかもしれないが、植草さんに注目していたりで、被害者に気づかなかった可能性もあるでしょうね。とくめいさんがおっしゃるように。
そもそも、可能性も何も、弁護側目撃者がそう言っているのだから仕方ないと思います。
いずれにせよ、弁護側目撃者が別の事件を見ていたとかその電車には乗っていなかったなどと否定する根拠には全然なりません。否定するには、植草さんが見えて被害者に気がつかないということは≪絶対にあり得ない≫と言えなければなりません。おわかりになりますよね?
mojoさんの図は、弁護側の証言というよりも、
検察側の出した証言・証拠に忠実に再現してくださっています。
そこからその検察側証言の矛盾を明らかにしてくれているものです。
mojoさんの図解で検察側の論理が破たんしている事は明らかだと思います。
(アル)
>京急川崎駅で知り合いと待ち合わせていたが会えなかった。
>電車に乗ったのは、その後だと証言してますよね。
★事件に遭遇したのは、川崎に向かう時です。その後、駅では知人と会えなかったので20分ほどで「遅くなるので」帰路についた←これが正解です。
(アル)
>待ち合わせ相手や時間を聞かれると証人は怒り出して答えなかったのですよね。
(確かにスポーツ紙の文章では、このような印象ですが)
★傍聴した人によれば「弁護士から異議が出されて、それで裁判長から注意が入ったので、検察官も質問を変えた」という流れだそうです。←ここで「怒った」わけではありません。
そもそも、「怒り出して答えなかった」って、おかしいでしょう。・・・「怒り出して、(キレて)声を荒らげた」とかなら、まだしも。
ーーーー<脱線>ーーーーーーー
こういう部分でも「答えなかった」と書けば済むところを「(怒り出して)答えなかった」という風に、弁護側証人を“おとしめる”意図が表れています。
事件直後の「(酔っていて)覚えていない」という見出しのついた記事と同様です。
当時、一紙だけ上記のように( )をつけてあったので、「ああ、この『酔っていて』というのは、付け足しだな」と、私が、えん罪の疑いを持つキッカケになりました。
取調べで「身に覚えが無い」と供述しているのに、発表では「覚えていない」と、ニュアンスを変える例はよくあります。
(酔っていて)とカッコが記事につく部分は、担当者が説明の時などに、そういうニュアンスを記者に与えるように誘導したのだと思います。
最近は、テレビでは色を変えて「ここは、警察が言ったこと」と分けているので、区別がつきやすくなってきました。
ーーーーここまでーーーーーーー
(ところで、話を戻して)
ただし、質問した検察官は、悪名高い(?)プライバシー侵害が得意ワザの清野検事だったので、案の定「いつの事か?」「間違いないのか?」「イエスかノーで答えろ」などと、(強圧的に)事件に関係ない書類を取りに行った日にちなどを、しつこく聞くので、証人もウンザリしていたようです。←スポーツ紙の言う「怒った」に合うとすれば、こっちです。
(アル)
>証明出来て初めて検察側証人と同じ立場に立てた事になる
★まぁ、常識的に「偽証」を証明しなければならないのは“誰か”という事を、アルマジロ氏はキチンと理解できていないのでしょうね。
(アル)
>事後に得た情報を話していたと捉えられても仕方ない
アンチは「他の証人とは全然合わない」という事を根拠に、この証人が偽証をしているというような中傷を、ネットで繰り返しています。(判決要旨も、同様の理由を書いていますが)
アンチ論理のように、「事後に得た情報」で創作したと仮定すると、その話が「誰の話とも合っていない」というのは、作り話をする意味が無いのでは?
こういう「さりげない、スリ替え」は、こちらではなく、某掲示板で好きなだけ書き込めばいいのに。
訂正ありがとうございます。
そうでした。川崎に向かう時ですよね。
そういえば最近、特に弁護側証人に対する攻撃が目に付き、本当にお気の毒に思います。
善意の方なのに・・・。
ましてや自分の間違った知識を元に攻撃しないでほしいと思います。
mojoさんだったかの、追加資料で、
3行目からのアルマジロの文章は創作
でたらめが判ります。
初めて読んだ人は、アンチの存在を知らないので、私も当初、騙されました。堂々と塵、芥、の類は削除すべきです。
そうなんですか。
HNをいくつも変えて書くのは『ずるい』ですね。
ルール違反です。
教えてくださってありがとうございます。
お書きになっていることですが、事実そのような証言が行なわれたかどうかがわかりません。ソースを示していただけますか?
弁護側目撃証人が出廷した第9回公判の内容は、速記録が無く、よくわからないところが多いんですよね。
真偽がわからない情報は誤解を招きますので、削除対象になっても仕方ないと思います。
なお、弁護側目撃証人について今のところはっきりしているのは、最終弁論と判決要旨で述べられていることです。それらをもとにした議論が一番正確だろうと考えます。
宣誓し、検察官に偽証罪で起訴され得るとのリスクを負って証言している証人は、一応信用されるというのが前提です。その証言を否定するには、しかるべき理由が無ければなりません。
しかし、判決は、否定するに足りる根拠を示すことができませんでした。4つの理由を挙げていますが、いずれも理由にもならないものでした。
したがって、弁護側目撃証人の証言を否定することはできていないと考えるのが相当だと思います。
弁護側証人は、仕事を終え、さいたま市の自宅に帰る前に京急川崎駅で知り合いと待ち合わせていたが会えなかった。
電車に乗ったのは、その後だと証言してますよね。
待ち合わせ相手や時間を聞かれると証人は怒り出して答えなかったのですよね。
証言の信憑性を確認したければ、弁護側証人に待ち合わせ時間と相手を教えて頂くようにお願いするのが最短だと思いますよ。
裁判長に、電車に乗っていた事を証明出来ますか?と尋ねられて、出来ませんと言ってますよね。
証明出来て初めて検察側証人と同じ立場に立てた事になるのではないでしょうか?
今のままでは、電車には乗っていないで、事後に得た情報を話していたと捉えられても仕方ないですね。
まず一言。
削除するしないは指図されることではありませんし、私が削除するのは中傷そして、マナーのなってない意見は受け付けないということです。
今後も自分のサイトに無礼なコメントを残しておく気は一切ありません。
いきなりこのような書きだしでは喧嘩を売りつけに来たのと同じですよ。
書き方を改められてはいかがでしょうか。
私はこういう書き方が大嫌いです。
人と話をするときには考えは違っても礼儀というものがあるのではないですか?
まともな意見を削除されたーと触れ回ってる人が若干いらっしゃるようですが、その手はすでに使い古されていてこちらのサイトでは効果はありません。
さて、あらためて弁護側目撃証人の証言を見ると、やはり、
>大森海岸駅あたりで何か騒がしい感じがして見ると、自分の右前に立っていた男性が移動して被告人の上からおおいかぶさるようにつかんでいるのが見え、そのあと、もう一人の男性が右奥から声をあげて野次馬のように現れ、被告人を捕まえるのが見えた。と証言しました。このあとから現れた男が声をあげて被告人をつかんだ状況を証人は「騒ぎ」と表現していたように思われる。
ということなんですね。
証人が言っている「騒ぎ」は、「逮捕協力者」の騒ぎを指すとも考えられるわけですね。そして、「大森海岸駅通過」がどこに入るのかも必ずしも明らかではない。「逮捕協力者」が騒いでる最中に通過したということだったかもしれない。
それを判決文は、実際の「騒ぎ」がすごく早かったように、そして証人の言う「騒ぎ」が遅すぎたように、巧妙に表現し、理由にもならない他の理由で補強させて、弁護側目撃者の証言を全否定しています。
が、実は判決の言う「騒ぎ」が、被害者が声を出して振り返った時点を指しているという、言葉のトリックなんですね。ぜんぜん違う時点のことを、「騒ぎ」という言葉で一緒くたにしておいて、ほら違うじゃないか、だから信用できない、などと無茶苦茶な理屈を展開しているんです。
(詳しくは、私のブログの「判決要旨関係」をご参照ください。下の「URL」を押せば行けます。)
本来は、「騒ぎ」などという曖昧な言葉で表現するのではなく、誰がどうした時点、という表現を取らなければなりません。(当たり前のことですね・・・)
比較するならば、逮捕者または逮捕協力者が植草氏を押さえつけていた時点を比較しなければなりません。その前のことを弁護側目撃者は知らないのですから。
しかし、逮捕者の証言からは、自分の逮捕行為や逮捕協力者の逮捕協力行為の部分が省略されてしまっています。また、検察側目撃者の証言からも、逮捕行為前後の約5分ほどが飛ばされてしまっています。
(植草氏の供述がありますが、逮捕行為が何分の時点だったか、どのあたりを通過しているときだったかなど、明確な比較対象はありません。)
つまり比較対象の供述が無いのです。したがって比較できません。ゆえに、「逮捕行為の時点の比較」でもって、弁護側目撃者の証言を否定することはできない、ということになります。
判決は、「騒ぎ」の時点の違い、ということを、弁護側目撃者の証言を全否定する最大の根拠としていますが、いま見たように、きちんと比較できていないので(というか、比較できないので)何の根拠にもなっていません。
判決は、「騒ぎ」という言葉の曖昧さを利用しました。非常に悪どいなと思いますが、よほど困ったのでしょう。弁護側目撃者の証言を認めれば、無罪になってしまいます。悪どい言葉のトリックを使ってでも、否定したかったんでしょうね。
植草さん、本当に悔しいと思いますよ。
本来なら、こんな裁判で時間を割いている人ではないのに。
それも、よくこの事件の内容・裁判の内容を知ってもらえれば植草さんは無実だってことはわかってもらえるのに、それが伝わらないために、変に誤解を受けて。
ほんとですね。
せめてマスコミだけでも、権力の監視役としての機能を果たしてくれると随分違うのではないかなと思うのですが・・・。
僕は今まで植草氏のことを「何て往生際の悪い人だ」とあきれていました。マスコミの言うことを鵜呑みにしていたのです。ただ、前回の事件については、管轄外の警察が尾行してまで検挙したということに、物凄い違和感は持っていました。
そして今回、証人が現れたにも関わらず、マスコミの茶化すような報道一辺倒にまた違和感を感じ、ネットで調べてみました。
・・・・信じられません。このブログに書かれていることが本当だとしたら、とんでもないことですね。まぁ昨今の警察の不祥事、冤罪多発の状況を見れば、この事件も当然疑うべきでしたね・・・。
微力ながら僕も知り合いにこのことを伝えていこうと思います。
最後に、誹謗中傷の中、このブログを続けてこられた管理人さんに敬意を払います。これからも頑張ってください。
この証人の方は、どこに座っておられたのでしょう?
ドアにはさまれた空間の4コーナー、進行方向右前方、右後方、左前方、左後方とありますが。
たぶん、右前方の座席ということなんでしょうかね?
(※12月9日追記:進行方向左前、ドアから二人目の席に座ったとのことです。)
第2回公判目撃者が見た、車両前方から来てネクタイを掴んだ人は、どちらの人ということになるんでしょうね。
また、第6回公判の逮捕者K証人は、どちらの人でしょう。
いずれにしても、第2回第6回の証言とは、かなり違う感じがしますね。特に第6回とは著しく違います。
(※12月9日追記:自分で突っ込むのも何ですが、どこが著しく違うのでしょう?
私が勝手に、証人の場所を間違えていただけですね。証人が車両左前方の座席に座っていて、その右前に逮捕者が立っていたのですから、検察側目撃者からすれば、車両前方から(左横から)逮捕者がやって来た、ということになり、おかしいところは特にありません。)
と教えていただきました。
逮捕者の年格好、背格好、具体的な服装等、取り押さえ方、ネクタイを掴んだのが見えたか、そのタイミング、などなどを、どう証言されたのかに関心があります。
※12月9日追記: 逮捕者の証言からは、「逮捕行為」の部分が省略されているだけではないかと思われます。第6回公判での証言ですが、被害者と逮捕者が場所を入れ替えた、つまり、逮捕者が植草氏に接近した時点で、逮捕行為があったのではないかと思われます。「逮捕協力者」もその後に来たと考えられます。証言が食い違っているのではなく、逮捕者があえて語っていないだけでしょう。
ちなみに、検察側目撃者の証言からも、この逮捕行為の前後の部分が、すっぽりと脱け落ちています。逮捕者が被害者に声をかけたあと、一瞬で、蒲田駅直前の「ネクタイつかみ行為」まで飛んでいます。時間にして約5分、省略されています。
判決でも、どの時点が「逮捕」なのかが、明確にされませんでした。
「逮捕」について、何か都合の悪いことでもあるのでしょうか?
私のブログは無断転載禁止と書いてありますが、炎上していた頃、嫌がらせがあったのでそれに対抗するための断り書きでした。
そのままになっており、変な誤解を与えているかもしれません。
断り書きを消しておきました。
ありがとうございます。
やっとわかりました。まったくもって鈍い頭です…
たいへんまどろっこしいことを書いてきましたが、第2回公判にこんなやりとりがあったのですね。
194.○小出検察官 さて、あなたは、この電車の車両に乗り込んですぐに、今回痴漢行為を働いたおじさんや、被害に遭った女子高生が、同じ車両に乗っていることに気づいたのですね。
195.○証人 はい、そうです。
そして、
210.○小出検察官 一方、あなたが最初に気づいたとき、おじさんの方は、その車両の中で、どのような位置に、どちらの方向を向いて立っていたのですか。
211.○証人 女子高生の真後ろに立っていました。
212.○小出検察官 どちらの方向を向いていましたか。
213.○証人 進行方向を向いていました。
214.○小出検察官 そのおじさんはつり革につかまっていましたか。
215.○証人 いえ、つかまっていませんでした。
この目撃者は、電車に乗り込んですぐに「おじさん」の存在に気づきました。
その時点で「おじさん」は女子高生の真後ろに立っていて、吊り革にはつかまっていなかったのです。
そしてこの体勢は、女子高生が声を上げて振り向くまで続きます。
一方、4日の目撃証人によれば、
「品川から青物横丁までは植草氏をはっきり見ていた。」
「植草氏は右手で吊革につかまり、ぐったりしていた。」
「誰とも密着していなかった。」
とのことです。
つまり、犯人と植草氏とは、1分後とか2分後ではなく、品川から、もう、別の人だということです。
犯人は電車が発車する前から吊り革も持たず被害者の真後ろに付き続け、植草氏は品川から青物横丁まで吊り革を持ってぐったりしていた、ということは、両者は別人だということです。
やはり4日の証言は決定的だったのですね。
あっテレビに出ている人だ!と気づいて、しばらく観察していたということかもしれません。しかし、ぐったりして動きが無いようなので、見るのも退屈して目を閉じたのが、青物横丁あたりだったということなのでしょう。
快特は、品川蒲田間を7分ほどで走ることもある電車だそうですね。当の電車は時刻表では10分ですが、乗り降り時間を省いて最大でも9分で走行したと思われます。(※12月9日追記:検察官によれば、実際には11分かかったようですね。)
その走行時間の最初の2~3分で女性の声がしたと第6回の逮捕者は言っています。
逮捕した後の待ち時間が長く5分ぐらい待ったとも言っています。
犯行が2分以上(第2回公判で検察官が、1~2分ではなく2分と強調しています)、抗議が1分、逮捕騒ぎで1分。とすると、2+1+1+5=9で、走行時間の9分が費やされてしまいます。
抗議+逮捕騒ぎが合わせて1分で、逮捕後の待ち時間が4分だとしても、品川を出てから2分後には痴漢行為は始まっていなければなりません。しかもこれは「走行時間9分」と多めに見積もっての数字です。
いずれにせよ、<品川を出てすぐ>と言えるぐらいに早い時点で痴漢行為が始まっていなければならないのは間違いありません。
第2回公判の目撃者も、品川を出てから1~2分後、「割とすぐ」に痴漢行為に気づいたことを認めています。
青物横丁が、品川を出てから2~3分のところだということであれば、その時点では確実に<被害者の真後ろに密着して両手で触っていた>という犯行は始まっているはずであり、その時に植草氏が吊り革を持ってぐったりしている姿が目撃されているのだとすれば、植草氏がその犯人でないことは明らかであろうと思います。
※12月9日追記: いろいろ言ってますが、あまり意味の無い考察でした。品川を出てすぐ痴漢行為が始まった、ということについては争いが無いからです。
そして、次のコメントでも書いているように、品川発車前から犯人は被害者の真後ろから密着して両手を前に出しており(検察側目撃証人による)、一方、植草氏は品川発車時から誰とも密着せず吊り革を持っていた(弁護側目撃証人による)とのことですから、この証人の言を信じれば、犯人と植草氏とは別人だということになります。
「誰かの痴漢行為を見ていなければ、植草氏の無実の証明にはならない」などという考え方は、どうもわかりませんね。
「犯人が被害者の真後ろに密着して両手で触っていた」時間に、植草氏が別のところで別の態勢を取っていて誰とも密着していなければ、それで植草氏の無実の証明になりますよね。
痴漢行為の開始がもっと遅かったとも考えられますが、それは第2回の目撃者・第6回の逮捕者の証言に反しますし、おそらく被害者の証言にも反しているのでしょう。
したがって、4日の証言は植草氏の無実を証明するものだったと思いますし、検察側も、証言の信用性を攻めるしかなかったものと思われます。
mojoさんの図、とても参考になりますし、図で示すのって文章なんかと違い、感覚的にとてもすっと頭に入ってくるものだと思います。
mojoさんの図であれ?おかしいと感じてくれた人も多いのではないでしょうか。昨日、これは第二回公判の目撃者の証言は物理的に無理ですねという内容のメールをいただきました。
>ふらふらと歩いて行って、到着した電車に人待ちの列の先頭近いところで乗った可能性があります。
この部分に関して、補強になる情報がありますので、ご紹介しておきます。
私が、品川駅から蒲田駅に乗った快速電車の場合ですが、品川駅でドアが開いてから閉まるまでの時間を記録(メモ)していました。
時間としては、1分20秒間なので『かなり』長く感じました。「あれ、まだ発車しないのかな?」という印象でした。
あくまで「私が乗った時の話」ですが、品川駅などの主要駅では時間調整をする事もよくある事だと思いますので、植草さんが電車が到着して、その前をフラフラと移動したというのも、そんなに不思議では無いと思います。